4.19.1.1.1 水部モデル(LOD0)の概要

水部モデル(LOD0)では、水部の形状を、線により表現する。水部の形状の線は、河川ネットワーク又は水涯線のいずれかとする。

標準製品仕様書は、原則として水部モデル(LOD0)は河川ネットワークを採用する。ただし、数値地形図との互換性を保つために、水涯線を選択できる。水涯線を採用する場合、公共測量標準図式に従う。

水部モデル(LOD0)の取得イメージを4-788に示す。

4-788 — 水部モデル(LOD0)の取得イメージ

LOD0(河川ネットワークにより表現する場合)

取得例

説明

河川、細流、かれ川、用水路及び地下水路の場合は、中心線を取得する。

湖池は水涯線を取得する。
海岸線は、水涯線と河川区域の境界とを結ぶ線を取得する。

LOD0(公共測量標準図式により表現する場合)

取得例

説明

地図情報レベル500及び1000における河川、また、地図情報レベル2500における水涯線(河川、湖池等、海岸線)は界線を取得する。

地図情報レベル500及び1000における細流、また、地図情報レベル2500における一条河川は中心線を取得する。

かれ川は、範囲を示す縁線を取得する。

用水路は、界線を取得する。

LOD0(公共測量標準図式により表現する場合)

取得例

説明

注記されない湖沼は、界線に加えて記号挿入位置を取得する。

海岸線は、地図情報レベル500及び1000において、図上海部として識別が難しい場所においては、界線に加えて記号を表示する。

水路地下部は地下水路縁線を取得する。

低位水涯線(干潟線)は、界線を取得する。