M.10.1.4.2 作業手順(トンネル、カルバート、シェッド、シェルター)

  1. TunnelInstallationを作成する。
    トンネルの場合は、トンネルモデル(LOD2)の坑門とトンネル本体を分ける。坑門はトンネルモデル(LOD3)からTunnelInstallationとし、坑門の側面形状も再現する。また、連絡坑がある場合はトンネル標準断面図からその位置を特定し、TunnelInstallationとして追加取得する。カルバート、シェッド及びシェルターの場合は、TunnelInstallationに該当する付属物はないため、この工程は不要である。

  2. a)で編集を加えたモデルに対し、構造物の側面形状を再現する。
    トンネルの場合は、LOD2の段階で各測点毎の断面形状を再現しているため、トンネル本体の側面形状が既に再現されている場合がある。カルバート、シェッド及びシェルターの場合は、一般図又は測量成果(航空写真、航空レーザ点群、MMS点群)より側面形状を再現する。シェッド及びシェルターの側面形状が柱形状となっている場合、柱間に開口部があるが一つの立体とするために仮想的に面を作成する。

    M-24 — シェッド及びシェルターの側面の作成イメージ
  3. b)のモデルに対し、境界面の再区分を行う。
    トンネル、カルバートの場合は、b)のモデルに対し坑口の開口部で境界面を分けて、その面をClosureSurfaceとする( M-25)。
    シェッド及びシェルターの場合かつ構造物の側面形状が柱形状となっている場合は、b)のモデルに対し坑口の開口部及び柱間の開口部で境界面を分けて、その面をClosureSurfaceとする( M-26)。

    M-25 — LOD3の境界面の区分イメージ(トンネル)
    M-26 — LOD3の境界面の区分イメージ(シェッド及びシェルター)

トンネルモデル(LOD3)の作成例をM-27及びM-28に示す。

M-27 — トンネルモデルLOD3の作成例
M-28 — トンネルモデル(LOD3) 坑口の作成例(正面)

LOD3では坑門の側面形状も表現する。ClosureSurfaceは坑門の開口部ではなく、トンネル本体の開口部に作成する。