国土交通省
  新しい道路構造に関する基準の検討案
(歩行者・自転車・緑のための空間の再構築等に関するパブリック・コメント)

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1.基本的考え方

 道路は、自動車・歩行者等の交通機能を担っているだけでなく、都市の骨格形成、災害の防止、環境の保全、ライフラインの収容などの多岐多様な空間機能を有している、最も重要な社会資本の一つとして、人々の生活や経済・社会活動の成り立ちに大きな役割を果たしてきました。
 一方、新しい世紀を迎えて、我が国においては生産年齢人口の減少や環境問題の顕在化など、経済・社会のかつてない大きな潮流による転換期を迎えています。
 このような中で、新しいライフスタイルや経済・社会活動を創出し、個性ある活力に満ちた都市・地域を実現するため、道路のもつ多様な役割のうち、特に、人々が日常生活を営む上での最も基礎的な社会空間としての役割を再構築し、充実する必要があると考えます。
 このため、車道を中心として道路全体の構造を定める現在の考え方を超えて、歩行者のための空間、自転車のための空間、路面電車等の公共交通機関のための空間、緑のための空間、そして自動車のための空間をそれぞれ独立に位置づけるとともに、これらが互いに調和した道路空間となるよう、道路構造の再構築・見直しを図る必要があると考えます。

2.適用の範囲

 本案は、これから道路を新設*1)又は改築*2)する場合における道路の構造に関する基準の検討案です。また、既設の道路空間の見直しを行う場合にも、この検討案をもとにした基準を準用していくことを考えています。

【用語の解説】
*1)道路の新設:新しく道路を築造すること。
*2)道路の改築:既設の道路の線形改良、拡幅、バイパス整備(既設の道路がある場合)、舗装の機能向上等、既設の道路の効用、機能等を現状より良くすること(小規模な修繕や災害復旧を除く。)。


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