III.「緑」空間の増大

 これまでは、主として都市部の自動車の交通量の多い幹線道路*1)に植樹帯*2)を設置してきましたが、近年、より良好な歩行環境や都市生活環境の確保といった社会的要請がより増大してきています。
 今後は、都市部において、全ての幹線道路に原則として植樹帯を設置することにより、快適な歩行者、自転車空間を確保するとともに、よりよい沿道環境を確保することとします。

【用語の解説】
*1)幹線道路:ここでは、国土、地域もしくは都市の骨格を形成する道路、又は近隣住区の外郭を形成する道路であり、一般国道及び主要な都道府県道並びに市町村道をいう(高速自動車国道等の自動車専用道路は除く)。
*2)植樹帯:良好な道路交通環境の整備又は沿道における良好な生活環境の確保を図るために、道路に帯状に設けられた樹木を植栽した部分。

<植樹帯の効果>
1.良好な道路交通環境の整備
 歩行者、自転車を自動車交通から、また歩行者を自転車交通から分離するとともに、自動車の歩道への逸脱、乗り上げを防止する。また、歩行者、自転車の横断防止、ドライバーの視線誘導、沿道との景観の調和、風致美観を向上する。
2.沿道における良好な生活環境の確保
 距離減衰による騒音の低減、樹木によるCOやNOx等の吸収効果があるとともに、路面の輻射熱の遮断効果等が期待される。

植樹帯の有無、改正前→改正前イメージ図


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