平成25年11月7日
自動車が水中に転落した際などに使用される自動車用緊急脱出ハンマーについて、独立行政法人国民生活センターにおいて広く性能の調査が実施され、その結果が本日公表されているところです。当省においては、この公表結果も踏まえ、当該調査において問題があるとされた製品の製造・販売事業者に対して必要な対応を指導するなど、下記のとおり対応します。 | ||
記 | ||
1 | . | 問題があるとされた自動車用緊急脱出ハンマーへの対応 |
● |
当該調査において、ドイツの製品安全法に基づく任意の認証基準(GSマーク)に準じた試験で側面窓ガラスを破砕できなかったもの又は耐久性テストで本体に不具合の生じたもの(合わせて6製品)について、事業者に対して、検証の実施と自主回収など必要な対応を指導する。 | |
2 | . | 自動車用緊急脱出ハンマーの製造・販売に関する指導等 |
自動車用緊急脱出ハンマーが適切な性能を有するとともに、万が一の時にユーザーが正しく使用できることが必要であるため、以下のとおり指導等を行った。 | ||
● | 自動車関係団体(注)に、傘下の製造・販売に関わる会員に対して下記事項を周知し、これに即した取扱いが促進されるよう通知した。 | |
(1) | 車両の側面窓ガラスを破砕する性能が適切に評価されているとともに、製造・流通過程での品質管理が適切に行われているものであること。 | |
(2) | 車両の側面窓ガラスの破砕性能に関し、ユーザーにわかりやすく説明できるようにしておくこと。 | |
(3) |
使用方法や使用上の注意(例:破砕に適した窓ガラスの部位、破砕する際の角度、耐用年数等)を、取扱説明書、販売店での掲示、インターネット上での掲示等の方法により、ユーザーに周知すること。例えば、(2)の説明と併せてインターネット上で実際に破砕しながら使用方法を説明するなど、映像を活用した周知が考えられる。 | |
● | 地方運輸局等に対し、上記(1)~(3)に照らして適宜、注意喚起、周知等適切な対応を行うことを指示した。 | |
(注) |
日本自動車用品・部品アフターマーケット振興会、一般社団法人 自動車用品小売業協会、全国自動車部品販売店連合会、全国自動車用品工業会、全日本自動車部品卸商協同組合、一般社団法人 日本自動車工業会、一般社団法人 日本自動車販売協会連合会、日本自動車部品協会、一般社団法人 日本自動車部品工業会、日本自動車輸入組合、一般社団法人 日本中古自動車販売協会連合会 (順不同) | |
3 | . | 業界自主基準策定への協力 |
● | 業界が作成する自主基準については、必要な協力を行っていく。 | |
<参考HP> | ||
国土交通省 自動車の不具合・リコール情報 自動車を安全に使うためには | ||
・いざというときのために、緊急脱出ハンマーを備え付けましょう! | ||
http://www.mlit.go.jp/jidosha/carinf/rcl/carsafety_sub/carsafety023.html | ||
・水中に転落したときの脱出方法について | ||
http://www.mlit.go.jp/jidosha/carinf/rcl/carsafety_sub/carsafety007.html |
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