令和5年6月29日

 

国土交通省は、「LNGバンカリングガイドライン」の改訂版を公表しました。これにより、海運業界のカーボンニュートラルがより一層加速することを期待しています。

　船舶の低・脱炭素化に向けてLNG燃料船の導入が進んでいます。
　国土交通省海事局では、2013年6月に、LNG燃料船の普及に向けた環境整備を図るため、「LNGバンカリングガイドライン」（以下、ガイドライン）を策定・公表しました。
　ガイドラインはLNG燃料船へのLNGの供給に活用されているところですが、策定から10年が経過し、その間にIGFコードが発効・改正されたこと、及び、供給実績が蓄積されてきたことから、今般、見直しを行い、改訂版を公表することとしました。
　今般の改訂版ガイドラインは、安全性を維持しつつもこれまで以上に合理的な手順によるLNG燃料船への燃料供給を可能にすることで、LNG燃料船の普及に資することが期待されます。
　見直しにあたっては、関係事業者からのヒアリングや、「LNGバンカリングガイドライン改訂に向けた検討委員会」における有識者による安全性の検討を行いました。
　なお、検討委員会においては、夜間における燃料供給の実施に向けて、照明等の必要な設備や風速・波高等の条件について、今年度も引き続き検討していく予定です。
　国土交通省では、LNG燃料船の普及をはじめ、海運業界のカーボンニュートラルに向けた取り組みを引き続き進めてまいります。
 
【主な改訂内容】
○緊急遮断システムのテスト条件の合理化
○LNG燃料船及びLNGバンカー船の燃料供給可能な船体傾斜条件
 
（参考）LNGバンカリングガイドライン：
https://www.mlit.go.jp/maritime/maritime_tk6_000002.html
LNGバンカリングガイドラインの改訂に向けた検討：
https://www.mlit.go.jp/maritime/maritime_tk7_000055.html