◆水害被害額は、全国で約2,900 億円（平成17～26 年の過去10 カ年で6 番目に大きい被害）

　水害被害額の算出に当たって使用する計数（都道府県別家屋1m2 当たり評価額等）の
平成26 年単価への更新や都道府県からの報告内容の更なる精査を行い、暫定値から約70 億円増加。

◆水害被害額が多かった県は、以下のとおり。

1 位：広島県（水害被害額：約444 億円） ※暫定値から約2 億円減少。
　　　 広島市で発生した土砂災害により甚大な被害が発生。

2 位：京都府（水害被害額：約289 億円） ※暫定値から約60 億円増加。
　　　 平成25 年に引き続き、福知山市街地で多数の浸水被害が発生。

3 位：高知県（水害被害額：約286 億円） ※暫定値から約14 億円増加。
 　　　台風12 号・11 号に伴う立て続けの豪雨により浸水被害が発生。

◆主要な水害による水害被害額及び概要

○台風12 号・11 号（7 月29 日～8 月12 日）（水害被害額：約 890 億円）

・高知県では、台風12号・11号に伴う立て続けの豪雨により、 仁淀によど川水系 日下くさか川、宇治川等が氾濫し、
  いの町で344棟、 日高村で310棟の浸水被害が発生した。
・徳島県では、台風11号に伴う豪雨により、那賀なか川水系那賀なか川 が氾濫し、阿南市で342棟、那賀町で372棟の
  浸水被害が発生。阿南市では、市内の加茂谷かもだに中学校の校舎2階まで浸水する被害となった。

○豪雨（8 月13 日～26 日）（水害被害額：約 945 億円）
・猛烈な雨を観測した広島県では、8月20日未明、広島市において、土砂災害等が多発し、
  死者77名、負傷者68名、全壊184棟、半壊165棟にのぼるなど甚大な被害となった^※1。
・京都府では、平成25年に引き続き、由良ゆら川水系弘法こうぼう川等が 氾濫し、福知山市街地で2,406棟の浸水被害が発生した。

※1 死傷者数は、「8 月19 日からの大雨等による広島県における被害状況 及び消防の活動等について」（消防庁作成）の数値を使用。

報道発表資料（PDF形式：476KB）