平成28年5月31日
国土交通省では、交通運輸分野における政策課題の解決を図るため、真に必要な基礎的研究を国において重点的に実施する「交通運輸技術開発推進制度」を推進しております。 本制度の平成28年度新規研究課題として、3件の実施を決定しましたのでお知らせいたします。 |
-事故未然防止等の輸送における安全性向上に係る技術開発-
-さらなる低炭素化等の環境にやさしい交通インフラシステムの開発-
-国際競争力強化に向けた物流の効率化に資する技術開発-
応募のあった研究課題について、厳正な審査を実施した結果、以下3件の実施を決定しましたのでお知らせいたします。
テーマ1 | 交通・輸送システムの安全性・信頼性等向上 - 事故未然防止等の輸送における安全性向上に係る技術開発 - |
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採択課題名 | 医学的知見に裏付けられた体調急変に関するメカニズムの解明によるドライバーの体調スクリーニングに資する基礎研究 |
研究実施者 (※は代表者) |
東京大学(※)、広島大学、デルタ工業(株) |
概要 | ○ドライバーの健康状態に起因した事故等が社会的な問題になっていることに鑑み、医学的な観点から事故等に至るまでの体調急変に関するメカニズムを研究・解明し、将来的にはドライバーの生体信号(呼吸、脈拍、心音等)を用いた体調予報の基礎的な知見を得る。 ○これにより、様々な交通輸送モードにおいて利活用が可能となり、交通・輸送システムの安全性の向上に、広く貢献していくことが期待される。 |
テーマ2 | 交通運輸分野におけるエネルギー・環境問題への対応 - さらなる低炭素化等の環境にやさしい交通インフラシステムの開発 - |
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採択課題 | コンテナ船の大型化に向けた高圧脱水固化処理工法の開発 |
研究実施者 ※は代表者 |
九州大学(※)、五洋建設(株)、海上・港湾・航空技術研究所(港湾空港技術研究所) |
概要 | ○航路等の浚渫に伴い発生する土砂の処分場を確保することが困難になっている実態を踏まえ、浚渫土砂について、「減容化」しつつ有害物質を「吸着固定化」させ、さらに「コンクリートに匹敵する材料特性」を持ったブロックへと再生する高圧脱水固化処理工法の開発を行う。 ○これにより、浚渫土砂を防波堤や岸壁の整備等に再利用していくことが可能となる。 |
採択課題 | 物流用ドローンポートシステムの研究開発 |
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研究実施者 ※は代表者 |
ブルーイノベーション株式会社(※)、東京大学 |
概要 | ○早ければ3年以内にドローンを使った荷物配送を可能とすることを目指す政府方針を踏まえ、目視外飛行等における離着陸時の安全を確保し、且つ安価に設置できる物流用ドローンポートシステムの開発を行う。 ○これにより、ドローンを使った荷物配送の早期実現を図るとともに、新たな物流システムとしての標準化、海外展開が可能となる。 |
別添資料(PDF形式)
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