vol.7... クイズでチェック! 足元の災害リスク

大地のルーツを知る

正解です!!
③約370,000箇所
土砂災害警戒区域に指定されている箇所は、全国で約37万箇所あります。土砂災害の危険箇所は約52万箇所以上あります。
(いずれも国土国通省の集計。土砂災害警戒区域の数の情報はこちら。危険箇所の数の情報はこちら

これは、全国のコンビニの店舗数(約55,000店※)より圧倒的に多い計算になります。土砂災害警戒区域は「住民に危害が及ぶ可能性がある」場合に都道府県が指定することになっていますので、人のいない山の中が指定されているわけではありません。土砂災害のリスクは本当に身近なところに潜んでいることが分かります。
※月刊コンビニ(株式会社商業界)2015年3月号より

土砂災害防止法(正式名称:土砂災害警戒区域等における土砂災害防止対策の推進に関する法律)においては、以下のような自然現象を「土砂災害」としています。
①急傾斜地の崩壊
傾斜度が30°以上である土地が崩壊する自然現象

②土石流
山腹が崩壊して生じた土石等又は渓流の土石等が一体となって流下する自然現象

③地滑り
土地の一部が地下水等に起因して滑る自然現象又はこれに伴って移動する自然現象

土砂災害についての概要は、こちらの資料に分かりやすくまとまっています。(国土交通省: 土砂災害防止法の概要 >



地形は要チェック
土砂災害は身近な場所で起こると言えます。したがって、普段からどこにそのリスクが潜んでいるのか、確認をしておきたいところです。


自宅・避難経路・学校や職場周辺も
その際、「地形」は要チェックです。自分の家の周辺に急な斜面がないかなど、まずは目で確かめておく必要があります。

同時に、もう少し広い視点で地形を確認しておくと理解が深まります。例えば、川や谷沿いでは、豪雨時に渓流の土砂が一気に流れ下ったり、渓流沿いの斜面が崩壊したりすると、土石流が発生する可能性があります。その土石流が、谷を流れ下って自分の住んでいる地区などに押し寄せてくるかもしれません。谷の出口に住んでいる方は、特に気をつけたいポイントです。

また、自分の家だけでなく、豪雨や地震時の避難経路上や、職場や学校の周辺にも、危険なところがないか確認しておけば、いざという時に土砂災害の危険を避けることができます。


簡単に確認、古い空撮もあって面白い
地形は国土地理院地図や、Googleマップなど、ホームページで簡単に確認ができるようになりました。国土地理院地図では、地図の上に空中写真を表示し、その上に半透明で標高を色別表示したり、地図を3D表示させたりする機能があってとても便利です。また、戦後直後など、昔の空中写真も閲覧することができ、面白い作りになっています。是非アクセスしてみてください!


※日本では、その地理的条件や社会の成り立ちから、急傾斜地や地盤の低いところに住まないというわけにはいきません。そういった自然条件をよく知った上で、今回ご紹介しているように、地理情報を活用するなどのソフト対策も含めて、しっかりとリスク管理を心がけておくことが重要です。

※この地形図は国土地理院地図で閲覧できます(色別標高図を表示)

土砂災害警戒区域の指定箇所や、危険箇所に関する情報は、各自治体のホームページで確認することができます。国土交通省のホームページ「土砂災害危険箇所と土砂災害警戒区域」では、各自治体のホームページへのリンクがあり便利です。