土砂災害は身近な場所で起こると言えます。したがって、普段からどこにそのリスクが潜んでいるのか、確認をしておきたいところです。
自宅・避難経路・学校や職場周辺も
その際、「地形」は要チェックです。自分の家の周辺に急な斜面がないかなど、まずは目で確かめておく必要があります。
同時に、もう少し広い視点で地形を確認しておくと理解が深まります。例えば、川や谷沿いでは、豪雨時に渓流の土砂が一気に流れ下ったり、渓流沿いの斜面が崩壊したりすると、土石流が発生する可能性があります。その土石流が、谷を流れ下って自分の住んでいる地区などに押し寄せてくるかもしれません。谷の出口に住んでいる方は、特に気をつけたいポイントです。
また、自分の家だけでなく、豪雨や地震時の避難経路上や、職場や学校の周辺にも、危険なところがないか確認しておけば、いざという時に土砂災害の危険を避けることができます。
簡単に確認、古い空撮もあって面白い
地形は国土地理院地図や、Googleマップなど、ホームページで簡単に確認ができるようになりました。国土地理院地図では、地図の上に空中写真を表示し、その上に半透明で標高を色別表示したり、地図を3D表示させたりする機能があってとても便利です。また、戦後直後など、昔の空中写真も閲覧することができ、面白い作りになっています。是非
アクセスしてみてください!
※日本では、その地理的条件や社会の成り立ちから、急傾斜地や地盤の低いところに住まないというわけにはいきません。そういった自然条件をよく知った上で、今回ご紹介しているように、地理情報を活用するなどのソフト対策も含めて、しっかりとリスク管理を心がけておくことが重要です。