第2章 道路交通サービスの高度化

バス等の利用促進による交通混雑の緩和

デマンドバスシステム

デマンドバスシステム

自家用車の普及が進む高知県中村市は、市営バスの利用者が少ないのが悩みでした。その原因の一つは、迂回が多いルートなため遠回りであり、待ち時間が長いことでした。
そのため、バス利用の促進に向けて、土佐の小京都と呼ばれる中村市の格子状道路網を活用したショートカット方式のデマンドバスを運行させることにしました。2000年4月10日から6月30日まで運行実験を実施した「中村まちバス」です。利用予約に従って運行するシステムで、利用者は希望乗車時間および乗降停留所を決め、電話やファクシミリ、情報端末から利用を申し込みます。この申し込み内容は既存予約での運行計画や各種データを基にコンピュータ処理され、希望時間に近い乗車可能時刻が提示され、利用者は予約の成否を決めます。停留所を既存の27から57にし、増設した中には、病院内のロビーでバスを待つことができる所もあります。これらにより利便性が向上し、利用者は導入前の4倍ほどに増加。この結果を受け、2000年7月1日からは営業時間を延長して本格運行を始めています。

[高知県企画振興部]

デマンドバス「中村まちバス」

バス写真

バスに搭載された車載機・情報端末

写真

情報キオスク端末によるバス予約

利用状況の写真

バスルートやバス停の場所などの情報を提供するインターネット画面


インターネット画面イメージ
インターネット画面イメージ


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