第2章 道路交通サービスの高度化

ETCの展開と活用

ETCの特徴

ETCの高度なセキュリティシステム

ETCを利用者にとって便利で安心なものにするため、1999年9月に(財)道路システム高度化推進機構(ORSE)が設立され、情報の安全確保のための高度なセキュリティサービスを一元的に提供しています。つまり、「情報安全確保規格」の開示と「識別処理情報」の提供です。
「情報安全確保規格」は、料金や個人情報等を偽造、改ざん、盗聴等の不正から守るための共通ルールで、「ノンストップ自動料金支払いシステムのセキュリティ規格書」が、守秘義務契約を結んだ企業のみに一元的に開示されます。
「識別処理情報」とは、プライバシー保護や確実な料金収受を図るため、ETCの無線通信でやりとりされる情報等には暗号化、復合化が行われますが、これに必要な「鍵情報」です。暗号化は暗号鍵を用いて、情報を意味のわからない形(暗号文)に変換すること、復合化は復合鍵を用いて元の情報に復元することです。また、こうした最新の暗号技術を駆使した、車載器や路側無線装置の「初期化情報」も提供しています。

ETCセキュリティのリレーションシップ

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