第2章 道路交通サービスの高度化

バリアフリー情報の提供

歩行者ITSの実用化に向けて

歩行者ITSのシステム構成

歩行者ITSは、カーナビと同じように、位置特定システムとデジタル地図から構成されます。しかし、自動車の場合と異なり、位置特定システム、デジタル地図ともに、高精度なものが必要となります。また、ビル街や地下空間、屋内等でもシームレスに位置を特定する技術が必要となります。
現在研究が進められている位置特定手法は、以下の4種類です。

D-GPS

GPS測位の誤差を別途測定し、その誤差情報を移動局に送信することによりGPS測位の精度を高めます。

Pseudolite(擬似GPS)

GPS衛星が放つ電波と同じ電波を発信する擬似的なGPS衛星(Pseudolite)を地上に設置し、ビルの谷間や地下・屋内等、GPS衛星の電波の受信が難しい環境でも測位を可能とします。

無線LAN等

Pseudoliteと同様の方法で、無線LAN等で使われている2.4GHz周波数帯の電波を用いて測位します。

RF-IDタグ

歩道等の歩行空間に、物流タグ等に用いられているICチップ内臓のRF-IDタグ(パッシブタイプ)を地面に設置し、利用者が携帯する端末がタグの番号を取得することにより位置を特定します。

概要イメージ

D-GPS

概要イメージ

Pseudolite(擬似GPS)

概要イメージ

無線LAN等

概要イメージ

RF-IDタグ

概要イメージ


ITS HandBookトップページへ


ITS ホームページへ