第5章 標準化への取り組み

標準化への取り組み(国内)

道路通信標準

道路通信標準の目的

従来、道路に関する情報通信システムは、個別のシステムごとに独自の仕様で整備されてきました。その結果として、多種多様な通信方式が混在したり、情報内容の定義が不整合であったりするなど、システム間の情報交換や情報の共通利用が非常に困難な状況となっていました。
また、類似の機能を持つシステムが全国的に展開されているにもかかわらず、個別のシステムごとに開発を行っているため、システムの調達が、必ずしも効率的とはいえない状況にあります。
さらに、一般性のない仕様の機器を使用したり、既に陳腐化した技術を継続して使用することにより、システムの調達コストが割高になっているという指摘もあります。
道路通信標準は、これらの課題を解決して、システム間や機器間での相互接続性、相互運用性及び機器の互換性を向上させることにより、情報交換や情報の共通利用を促進すること、および、システムの拡張性およびシステム開発の共通基盤を形成し、システムのライフサイクルコスト低減、設計効率の向上ならびに機器調達の効率化に資することを目的としています。



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