道路通信標準は、道路に関する情報を伝えるための、いわば「共通言語」となるものです。人間の会話では、お互いに同じ言語を使うことによって意思疎通が可能となりますが、ITSシステムでは、道路通信標準という共通言語を使うことによって、システム間で情報交換が可能となります。
通信システムには、一般に、メッセージを統一されたルール(プロトコル)で誤りなく伝送する「情報搬送機能」と、伝送されたメッセージを統一されたルールで正しく解釈してアプリケーションに渡す「情報解釈機能」の二つの機能がありますが、道路通信標準では、前者を「プロトコル標準」、後者を「メッセージセット標準」および「データディクショナリ標準」で規定しています。
会話の例と道路通信標準
情報通信システムの機能