
(1) 走行支援道路システムの意義
交通事故の件数や負傷者数は毎年増加し続けており、国土交通省では、事故発生そのものの防止を図るため、道路インフラと自動車の一体的な開発の下、ITを活用した新たな道路交通のシステムを導入するべく、開発を進めてきました。
高齢者の事故件数が増加しており、高齢社会に向けて交通事故はますます深刻な課題になるものと考えられます。
特に、走行支援道路システムは、わが国が世界に誇る自動車技術と情報通信技術を活用・融合させ、交通安全の向上を図る新しい道路交通システムとして世界的にも注目されています。
(2) 実験サービス:以下の安全7サービスを実施しました。
�@前方障害物衝突防止支援サービス
�Aカーブ進入危険防止支援サービス
�B車線逸脱防止支援サービス
�C出合い頭衝突防止支援サービス
�D右折衝突防止支援サービス
�E横断歩道歩行者衝突防止支援サービス
�F路面情報活用車間保持等支援サービス
2.実証実験諸元
(1)AHS実証実験総走行回数: 約3950回
(2)AHS実証実験被験者:
�@一般男性(20〜64才)15名
�A一般女性(20〜64才)15名
�B高齢者 (65才以上)15名
(3)評価項目(4つの評価項目で実施)
�@パラメータの妥当性(設計仮説値の検証・システムの検証)
当該走行支援道路システム構築時に仮定した仮説値の検証を行い、それに基づいてインフラの設計仕様が妥当か検証しました。それにより、道路インフラ機器の設置位置の検証を行い、配備計画に反映します。仮説値とは、情報提供などに対するドライバの反応時間、車両を停止させる際の減速度などです。
�Aサービスの有効性
走行支援システムで実施する支援サービスが、事故低減に対し有効か否か検証しました。主に、支援サービス有無での比較実験を行いました。
�Bドライバの受容性
走行支援システム利用に当たってのドライバの反応等のデータを収集し、ドライバに受け入れられるシステムであることを検証し、システム詳細設計に反映させます。各種アンケートを実施しました。
�C要素技術の性能検証
センサ、レーンマーカ、路車間通信設備の個々の要素技術の精度・性能を実験、評価しました。
【参考】 スマートクルーズ21・Demo2000の実施
昨年11月28日〜12月1日の4日間に、国内外の関係者2400名の参加により実施。今回の実験と同じ体験試乗を行い、システムの実用性・効果を公開しました。このデモは実証実験の期間内に広く国民の方々に体験していただくために期間を限定して、企画・公開したものです。
3.AHS配備の予定
インフラの整備については、2003年から順次開通する第二東名神高速道路を始めとして、全国主要幹線道路に展開を予定しています。また、世界的に統一されたシステム構築を目指し、国際標準化に向けた議論も既にISOの場において開始されています。
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