各都市圏において、都市規模、交通特性に応じた各種施策を組み合わせて、総合的な渋滞対策を実施する。
|
1)総合的な都市圏交通円滑化対策
平成10年度を初年度とする「第3次渋滞対策プログラム」に基づき、交差点等の主要な渋滞ポイント約3,200箇所における渋滞対策を実施し、約3割の主要渋滞ポイントでの解消・緩和策を図るなど、総合的な都市圏交通円滑化対策を推進する。
・ |
主要渋滞ポイントの解消 新五箇年計画では約3,200箇所のうち約1,000箇所で解消 |
・ |
朝夕のラッシュ時間帯の走行速度
(大都市圏)H9 21km/h → H14 22km/h → 長期 25km/h
(地方都市)H9 24km/h → H14 25km/h → 長期 30km/h
|
|
i. |
交通容量の拡大策の推進
高規格幹線道路、バイパス・環状道路の整備、国道の4車線化など、体系的な道路整備を推進する。さらに、連続立体交差事業や交差点の立体化等を推進する。
・ |
規格の高い環状道路の整備率 |
|
H9 27% → H14 42% → 長期 7割
(新五箇年計画では約470kmを整備) |
・ |
連続立体交差事業 新五箇年計画では約90qの区間、約240箇所の踏切道を除却 |
|
ii. |
交通需要マネジメント(TDM)施策の推進(交通需要の調整・抑制策)
フレックスタイムなどのピークカット施策やパーク・アンド・ライド、HOV(多人数乗車車両)レーンの設置、TMA(交通混雑マネジメント協会)の設立支援等を関係者と連携して実施する。
・ |
TDM施策実施都市(社会実験を含む) |
|
・ |
時差出勤 |
: 秋田市、岐阜市、広島市 等 |
|
・ |
パークアンドライド |
: 宇都宮市、鎌倉市、神戸市、徳島市、福岡市 等 |
|
・ |
HOVレーン(バスレーンの強化) |
: 仙台市、新潟市、金沢市 等 |
|
・ |
TMA |
: 札幌市、豊田市 |
|
iii. |
マルチモーダル施策の推進(各種交通機関の連携及び公共交通機関の支援)
道路のみならず、航空、海運、鉄道等、複数の交通機関の連携による総合的、効率的な交通施策を推進する。
市街地のバス運行本数が多く、かつ表定速度が著しく低い区間を中心に、渋滞対策の推進、バスレーンのカラー舗装化、ハイグレードバス停の整備等を進め、バス利用促進を図る。また、都市モノレール・新交通システム・ガイドウェイバスシステムの整備を推進するとともに、路面電車(LRTを含む)の延伸(6路線)を支援する。
駅前広場等の交通結節点の整備(約270箇所)、動く歩道、エスカレーター等の歩行支援施設の整備を図る。
・ |
都市モノレール及び新交通システム 新五箇年計画では42Kmの供用 |
|
|
|
2)路上工事の縮減対策
路上工事の大幅な削減を図るために、共同溝の整備を進めるほか、年末・年度末の抑制期間の拡大、年間路上工事件数の総量規制の実施、工事期間の短縮等を促進する方策の実施を図る。
iii. |
・ |
共同溝の整備延長
H9 392km → H14 560km → 長期 約2,000km |
iii. |
・ |
3大都市の路上工事の縮減(平成4年度の件数(約3万件)に対する割合)
H9 80% → H14 50% → 長期 さらに削減を図る
|
|
(参考) |
沿道のビルやマンションの立地に際し必要となる工事や老朽化した施設の更新工事などの、主に公益事業者などの民間企業がその料金収入等により行う道路上の工事は「占用工事」と呼ばれ、東京23区内では、国道・都道上で行われる路上工事の約8割を占めている。 |
|
|