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3.新道路整備五箇年計画の主要課題
iii.よりよい生活環境の確保(くらし・環境)
(1)安全な生活空間の確保


 道路交通の安全を確保するため、歩道の設置、交差点改良などによる道路交通環境の整備、交通安全教育の充実など、関係機関が連携した総合的な施策を推進する。また、誰もが安心して社会参加でき、快適に暮らせる生活環境を確保するため、地域と連携して利用しやすい道路空間づくりを進める。


1)交通安全施策の推進

i.  効果的に事故削減を図るため、道路網の体系的整備に加え、幹線道路における事故多発箇所対策に重点的に取り組む。
ii.  市街地の住居・商業系地区への通過交通の進入を抑え、くらしの安全を確保するため、地区内速度規制とあわせてコミュニティ道路等の面的整備を行うコミュニティ・ゾーン形成事業を推進する。
iii.  利用する視点から安全へ取組むため、「交通安全総点検」や「通学路点検」を実施する。
iv.  踏切事故を防止するため、踏切道の改良(立体交差化・構造改良)を推進する。
交通事故による死者数
H9 9,640人  →  H14 9,000人以下  →  長期 さらに削減を図る
(1.5人/億台キロ)   (1.3人/億台キロ以下)
事故多発地点対策 新五箇年計画では約3,200箇所で対策を完了
コミュニティ・ゾーン形成事業 新五箇年計画では450地区で整備
踏切事故件数
H9 526件   →  H14 500件     →  長期 約3割の削減を図る




2)駐車対策の推進

i.  道路交通の安全と円滑化を図り、中心市街地の活性化に寄与するため、道路空間の活用、官民共同整備等により、路上駐車の著しい中心市街地の商業業務地区等において、自動車駐車場の整備を推進し、民間の整備とあわせ36万台の確保を図る。また、郊外の鉄道駅やバスターミナル等において、パークアンドライド駐車場を整備する。
ii.  既存の駐車場の有効利用を促進し、利用者の利便性を向上させるため、駐車場案内システムの整備を推進する。
駐車場充足率(人工集中地区内における一時預り駐車場の需要量に対する供給量の割合)
H9 約65% → H14 約75% → 長期 概ね充足




3)安心できる生活環境の形成

i.  誰もが安心して通行できるよう、市街地の駅、商店街、病院、福祉施設等を連絡する道路において、幅の広い歩道の設置や既設歩道の段差・傾斜・勾配の改善、道路空間と一体となって機能する歩行者通路や交通広場の整備等により、歩行空間のバリアフリー化を進める。
ii.  中心市街地のメインストリートやバイパスの供用により役割の変化した道路等において、幅広歩道、自転車道の設置など、歩行者等が利用しやすい道路空間になるよう再構築を進める。その際、トランジットモールの導入等も含め社会実験を活用する。
iii.  路上放置自転車の縮減を図るため、自転車駐車場整備を推進する。
iv.  都道府県道以上の道路が交差する全交差点(38,000箇所)で、路線番号や通称名を表示したわかりやすい案内標識の設置を概成する(主要地方道以上の道路が相互に交差する19,000箇所は概成済み)。
市街地におけるバリアフリー化(DID内)
H9 20地区 → H14 3,200地区 → 長期 概成(14,000地区)
歩道等の設置率
H9 53% → H14 62%   → 長期 概成
(137,000km)   (162,000km)     (約26万km)
                 (道路全体延長の約20%)
  うち幅の広い歩道等(幅員3m以上の歩道)の設置率
H9 28% → H14 40%   → 長期 概成
(37,000q)    (51,500q)     (約13万q)
                 (道路全体延長の約10%)






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