6年間で拠点的な空港・港湾へのアクセス率が倍増 欧米に比較して未だアクセス率は低く、改善が必要 |
 |
|
(1)指標の動向 |
| ■ |
1997年のアクセス率約30%から、6年間でおおむね倍増の約61%に
我が国のマルチモーダル交通体系において、1990年代前半までその整備が極めて立ち後れていたアクセス道路は、国際競争力及び地域・国際交流の面で、文字通り隘路であった。1990年代後半以降、グローバル化の進展等を背景に、IC等から拠点的な空港・港湾までの10分以内のアクセスの達成割合を急速に上昇させてきた。平成15年度は、平成14年度の59%を61%に向上させた。 |
| ■ |
空港・港湾アクセス率の向上により、国際競争力強化と国際・地域間交流の促進に貢献
ほぼ同じ期間(1998年からの5年間)に訪日外国人旅行者数は約1.3倍、輸出入コンテナ貨物量(重量)は1.4倍に拡大。(図5-1) |
| ■ |
平成16年度は、新規開港する中部国際空港へのアクセス道路を整備
今後大幅に増大すると見通される旅客及び貨物の流動を支え、マルチモーダル交通体系を深化。 |
(2)達成度報告(昨年度の成果) |
| ■ |
青森港への10分以内の道路アクセスを確保、効率的で環境に優しい貨物交通を実現
平成15年度、青森自動車道(青森JCT―青森東IC)が供用し、青森港アクセスについてルートが多様化し、東側など幅広い港湾の区域にアクセス可能に。青森市内のICを利用する貨物車は増大しつつ、青森ICから市内に流入する特大車両台数が削減され、効率的で環境に優しい貨物交通が実現した。(図5-3) |
(3)業績計画(今後の取組み) |
| ■ |
長期的に欧米並の約90%とすることを目標としてアクセス率の向上を目指す
東アジア経済圏の成長等に伴い外国人旅行者や輸出入コンテナ貨物が増大する中で、国際競争力の基盤となる効率的なマルチモーダル交通体系の構築が不可欠。長期的に欧米並の約90%とすることを目標としてアクセス率の向上を目指す。(図5-4) |
| ■ |
未達成のアクセス道路についても、ハード・ソフト施策を組み合わせてアクセスの迅速化に努める
IC等と非直結の空港港湾アクセス道路の走行状況(速度・混雑度)を全国平均と比較すると、混雑度が高く走行速度が遅いものが少なくない。アクセス道路の機能が十分でない箇所を中心に、道路の拡幅、交差点の改良、周辺道路のTDMなどによって、速度の向上を図る。 |
| ■ |
平成16年度には中部国際空港へのアクセス道路を整備
中部国際空港の航空輸送需要は、2012年度に国際貨物輸送が現在の名古屋空港の2.8倍程度と見通されているなど、周辺道路の交通需要増大が予想されており、アクセス道路の整備は国際競争力の向上等に大きく寄与する。(図5-5) |
平成14年度実績 |
59% |
平成15年度 |
実績 |
61% |
目標 |
61%(青森港へのアクセス) |
中期的な目標 |
長期的に国際競争力の向上に必要な水準が確保されたと考えられる状態(約90%)を目標として平成19年度までに約68% |
平成16年度の目標 |
61%(中部国際空港へのアクセス) |
|
|
 |
|
|