(1)指標の動向 |
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被災地の迅速な緊急活動には救援ルートが不可欠
集中豪雨や大規模地震等の災害時に、被災した地域に対して、他の地域からの救援ルートを確保し、救援活動が迅速に行われることで、安全で安心できる暮らしを確保することが必要。
生活圏の中心都市のうち、隣接する中心都市への道路の防災・震災対策が完了しているルートを確保することが必要。 |
●事前通行規制実施に伴う孤立地域分布図(5年確率降雨時)
■完全に孤立する人口 約150万人(5年確率)
■孤立を引き起こす事前通行規制区間数1,939区間(5年確率)
※完全に孤立規制区間内又は規制区間に挟まれたエリアに居住している人たちが事前通行規制により孤立
※5年確率地域により異なる降雨の状況及び区間毎に異なる規制基準雨量に基づき、各規制区間で5年に1度の割合で生ずる事前通行規制 |
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救援ルートの確保により地域の安全安心を確保
防災・震災対策が完了しているルートを確保している都市の割合を指標とし、防災・震災対策を重点的に推進中。 |
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(2)達成度報告(昨年度の成果) |
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救援ルートの整備は目標どおり進捗中
救援ルートが確保されている都市の割合は、平成14年度は66%であったが、平成15年度は68%の目標に対して、目標どおり68%を達成。 |
(3)業績計画(今後の取組み) |
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さらなる地域の安全・安心のため防災・震災対策を推進
災害に対して安全で信頼性の高い道路網を確保するため、地域の日常活動や災害時の緊急活動を支える道路について、法面対策や橋脚補強などの防災・震災対策を引き続き重点的に進め、平成16年度は目標値を70%に設定。 |
H14実績 |
H15目標 |
H15実績 |
H16目標 |
H19目標 |
66% |
68% |
68% |
70% |
約76% |
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平成14年度末調査データによる
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四国地方の整備事例
四国地方整備局では、高知県中村市と須崎市との救援ルートとなる一般国道56号の高岡郡中土佐町久礼地内の防災対策を先行的かつ重点的に取り組むことにより、大雨による事前通行規制を解消(解消により所要時間は28分から9分へ1/3に短縮)。
窪川町から高知市等への通勤・通学約500人の日常生活を支えるとともに、観光交通や「しょうが」、「オクラ」といった西南地域特産の農産物の出荷において、信頼性の高い輸送ルートを確保している。
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