道路

5.踏切対策

5-1 ソフト・ハード両面からできる対策を総動員

  • 立体交差化、構造の改良、歩行者等立体横断施設の整備等に加え、当面の対策(カラー舗装等)や踏切周辺対策(密接関連道路の整備や改札口の追加等で踏切横断交通量を低減)等、ソフト・ハード両面からできる対策を総動員し、踏切対策を推進します。

① 連続立体交差化

  • 鉄道を連続的に立体交差化(高架化または地下化)することで複数の踏切道を一挙に除却する。

② 単独立体交差化

  • 道路又は鉄道を単独で立体交差化し、踏切道を除却する。

③ 踏切拡幅

  • 幅員の狭い踏切道において、歩道新設、歩道拡幅、車道拡幅等の改良を行うことで、踏切を通行する歩行者等の安全性を向上させる。

④ カラー舗装

  • 踏切道の舗装を着色し、自動車と歩行者等の通行空間を分離することで、踏切を通行する歩行者等の安全性を向上させる。

⑤ 歩行者等立体横断施設の整備

  • 踏切道の近傍に横断歩道橋などの立体横断施設を整備し、踏切道の横断交通量を減少させる。

⑥ 自由通路の整備

  • 駅構内に自由通路を整備し、踏切道を通行する歩行者等を迂回させることで、踏切道の横断交通量を減少させる。

⑦ 駐輪場・駅前広場の整備

  • 駐輪場や駐車場、駅前広場、駅乗降口を鉄道線路の両側に整備し、駅を利用する歩行者やバス・自動車等が踏切道を横断しなくても駅を利用できるようにすることで、踏切道の横断交通量の減少を図る。

⑧ ボラードの設置による交通転換

  • 踏切道の出入口にボラードを設置し自動車等の侵入を防ぐことで、踏切道を通行する歩行者等の安全性を向上させる。

⑨ 保安設備の整備

  • 踏切遮断機や踏切支障報知装置などを設置することで、踏切道を通行する歩行者等の安全性を向上させる。

⑩ 踏切道密接関連道路の整備

  • 周辺道路を整備することにより、立体交差道路等へ交通転換を図り、踏切道の横断交通量を減少させる。

⑪ 駅の出入り口の新設

  • 改札口を追加することにより、交通転換を図り、踏切道の交通量を減少させる。

⑫ 踏切道内誘導表示等の設置

  • バリアフリー法に基づく特定道路等の踏切道において、踏切道内誘導表示等を設置し、バリアフリー化された歩行空間を確保させる。

【道路の移動等円滑化に関するガイドライン(令和6年1月)】
  https://www.mlit.go.jp/road/road/traffic/bf/kijun/pdf/all.pdf
  ※踏切道については、「第7章 その他の施設等/⑥踏切道(P.7-45)」を参照


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図5-1 踏切対策のイメージ

5-2 踏切対策の補助制度

  • 交通事故の防止と交通の円滑化を図るため、踏切道改良促進法に基づき改良すべき踏切道に指定された踏切道の対策について、地方公共団体や鉄道事業者が実施する事業に対し、補助制度による計画的かつ集中的な支援を行っています。

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図5-2 踏切対策の補助制度の概要

5-3 地方踏切道改良協議会

  • 課題のある踏切道について、地方踏切道改良協議会を活用し、道路管理者と鉄道事業者が、地域の関係者と連携し、地域の実情に応じた対策の検討や改良すべき踏切道の指定、踏切道改良計画の作成等、効果的な踏切対策を推進します。

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図5-3 地方踏切道改良協議会による踏切対策の推進

5-4 段階的な踏切対策の推進

  • 連続立体交差などの抜本的な対策は、事業完了までに長期の期間を要するため、道路管理者と鉄道事業者が一体となった、段階的な取組による効果的な踏切対策を推進します。

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図5-3 段階的な踏切対策の推進

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