道路

街路樹の植え替えや除去等に伴う合意形成事例

街路樹について、道路緑化技術基準に基づく合理的で円滑な整備や管理の参考となるよう、街路樹の植え替えや除去等に伴う合意形成の事例を紹介します。

合意形成の事例

事例の種類

代表事例No

管理者

取組みのタイプ

事例の種別

事例の概要

計画的な植え替え

危険回避

道路再整備

同種植え替え

異種植え替え

除去

計画的な植え替えの事例

横浜市

異常発見(キノコ・老朽化)に対する安全確保のため、不健全木の植え替え、間引き及び再配置を実施。沿道住民の愛着が強く、植え替え等に際して十分な理解を得ることが必要であるため、合意形成の取組みを実施。

豊橋市

沿線住民や商店主とのワークショップを行って計画するストリートデザイン事業において、通りの景観や歩く環境を向上させるため街路樹についても検討。

危険回避の代表事例

相模原市

別路線でのケヤキ倒木事故を契機とし、既存木の取扱い方や更新樹種を検討。利用者の意見やアイデアを反映させる必要があるため、市民を対象としたワークショップを行い、合意形成の取組みを実施。

大分市

沿道自治会から、落葉等の清掃、手入れ、落枝や倒木による被害の危険性等を解消するための除去要望書が提出されたため、地元住民と協議し既存木の対処方法について合意形成の取組みを実施。

道路の再整備の代表事例

東京都中央区

地域活性化を目的とする地元町会や企業役員、学識経験者で構成する会議により、街路樹の更新や配置を含めた道路整備について協議を行って合意形成の取組みを実施。

東京都北区

バリアフリー化を目的とした歩道拡幅・セミフラット化に伴い、工事の支障となるとともに従来から老朽化や根による歩道舗装の持ち上がりの課題を抱えていた街路樹の更新のため、合意形成の取組みを実施。

合意形成にあたっての留意するポイントとその事例

ポイント

概要

管理者

①様々な合意形成方法の活用

合意形成を図る場として、まち歩き(現状認識のためのタウンウォッチング)、ワークショップ、アンケート調査、パブリックコメント等、様々な方法があります。それぞれの方法には適性や長所、短所がありますので、活用にあたって考慮します。

九州地方整備局

仙台市

長久手市

②除去のみで再植栽を行わない場合

事業によっては、街路樹を除去するだけで再植栽を行わない場合があります。地域住民の街路樹に対する愛着が強いときの合意形成には、ひときわ配慮が必要になります。

東北地方整備局

関市

③地域住民等への告知と反対等への対応

街路樹に愛着を持つ地域住民等に対する事業の告知は、事業背景や効果等の必要な事項を逃さず丁寧に行う必要がありますが、時として反対意見が述べられる場合もあり、適切な対応が求められます。

大阪市

神戸市

国立市

④支障木の移植

特に道路の再整備に伴い街路樹を除去する場合、地域住民の要望等により、由緒ある樹木や健全な樹木を移植して活用する場合があります。

仙台市

沖縄県

東京都、練馬区

⑤植栽樹種の変更

植え替えを行う場合に、これまで植栽されていた樹種から別の樹種へ変更する場合があります。このときには、変更樹種の選定について合意形成することが求められる場合があります。

豊橋市ほか11管理者

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