日本の国道で最初につくられた橋と、最初につくられたトンネルを教えてください
1.国道で最初に作られた橋について
日本の国道で現在も使われている最も古い橋(橋長が15m以上)は、国道34号線にある、明治21年(1888年)に建設された湯野田橋です。
日本には大小の河川や湖沼が多いため、昔から多くの橋がつくられてきました。
日本書記には、仁徳天皇の時代(324年)に、今の大阪市に猪甘津橋があったことが記されています。
また近畿地方では、6~7世紀に建造されたとみられる木橋の遺跡が発見されています。
長崎の眼鏡橋は、初めてつくられた石造りの橋で、江戸時代(1634年)に建設されました。
現在も使われている最も古い橋
建設年次 | 路線名 | 橋梁名 | 場所 | 橋長 |
明治21年 | 34号 | 湯野田橋 | 佐賀県嬉野市 | 15m |
2.国道で最初に作られたトンネルについて
日本の国道で現在も使われている最も古いトンネルは、国道143号線にある、明治23年(1890年)に建設された明通トンネルです。
トンネルは、江戸時代まではもっぱら手掘りによってつくられていました。
大分県・耶馬渓の「青の洞門」は、僧禅海がノミと槌で21年の歳月をかけて西暦1746年に完成させたことで有名です。
橋もトンネルも、明治時代にヨーロッパから近代的な技術が導入されてから本格的なものがつくられるようになりました。
現在も使われている最も古いトンネル
建設年次 | 路線名 | トンネル名 | 場所 | 延長 |
明治23年 | 143号 | 明通トンネル | 長野県東筑摩郡筑北村 | 95m |