協働・連携の取組み事例HOME

7.出雲崎妻入りの街並景観推進協議会における取組み(新潟県)

1.協働、連携体制
 妻入りの街並景観推進協議会は、その前身である「街並活性研究会」が昭和58年に有志により設立されていたが、「妻入りの街並」が、平成8年3月に建設省の「歴史国道」に選定され、また、同年6月に新潟県の「景観形成推進地区」の指定を受けたことにより、住民の気運が高まり、平成9年5月に現在の地域住民、町各種団体を主体として設立された。
 長岡造形大学・各地域の町づくり団体等と情報交換などをしながら連携して街並み保存の活動を行っている。

2.実施内容、実施状況等
 当協議会は全国的にも珍しい3.6kmに連なる「妻入りの街並」の保存・修景を目的とした団体であるとともに、町内外へ「妻入り住宅」の貴重性をアピールしながら観光等を含めた<町全体の活性化>を最終目標とした活動を目指している。
 事業としては、会報誌の発刊と配布、住民への植栽プランターの無料配布、歴史の継承と街並み散策を目的とする「歴史の道ウォーク」などを実施、ソフト面を中心に活動している。

3.課題・問題点
 街並み保存を進めていく上での絶対条件として住民協力が不可欠であるが、過疎化の波は出雲崎町も例外でなく、空家の増加が進み老朽化した住宅が増えてきている。また、少子高齢化の進む中での「文化・歴史」の継承者の不足が懸念される。

4.行政(建設省・都道府県等)への期待等
 街並みの保存・修景を進める上で「柱」となる<ハード事業>が必要であると考えている。新潟県が街並みの一部(県施設)の景観整備を実施したが、これから先に事業を進めていく中で町の財政も厳しく、国・県からの補助金等の協力を期待したい。また、町レベルでの広報活動では限界があるため、全国・全県レベルでの広報活動の支援を期待したい。


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