協働・連携の取組み事例HOME

9.「三峰川みらい計画」実現に向けての取組み(長野県)

1.協働・連携体制
 「三峰川みらい会議」は、「三峰川の計画を作りませんか」という建設省天竜川上流工事事務所の呼びかけにより、公募で集まったメンバーにより構成された団体であり、平成9年に発足した。
 そこで、10回以上に及ぶ会議と3回に及ぶ現地調査で作られた「三峰川の計画」が「三峰川みらい計画」である。計画策定後一旦解散したが、三峰川みらい計画の実現のため新たに市民団体として、三峰川みらい会議が平成11年に結成された。
 この計画実現については、国、県、市町村や、職場、ボランティアグループ、学校等とネットワークを作り、活動を始めている。

2.実施内容、実施状況等
 「三峰川みらい計画」に基づく川づくり実施エリアについて、施工方法に対する住民組織としてのプランの提言、一般住民に対する理解の浸透、地方行政とのタイアップ等について、三峰川みらい会議の主導により実施している。
 「三峰川みらい計画」に基づく住民組織の行動として、何組かの実行チームにより、「子供自然教室」、「帰化植物撲滅住民行動」、「源流域探検と河川清掃」、「利水の歴史」等の具体的活動を全員により実施している。
三峰川みらい会議の1年間の活動発表の場として「三峰川みらいフォーラム」を開催している。
 

3.課題、問題点等
会の運営は会費により実施しているが、財政不足が生じている。
会の活動の拠点となる事務所等の確保が困難。
会員はボランティアのため、会員全員による行動が十分取れない。
財政面から専任事務局を持つことが困難なため会の運営に支障がある。
賛助会員を増強することにより、会の運営を向上すること。

4.行政(建設省・都道府県等)への期待等
住民組織の意見により策定した「三峰川の計画」である「三峰川みらい計画」について、各行政機関が策定する地域づくりの計画に反映させること。
行政は、住民組織である「三峰川みらい会議」との連携を常に保ってほしい。
「三峰川みらい計画」の実現に向けて、地域の地方自治体等が連携すること。
「三峰川みらい計画」の実現に向けて、行政は、「情報の提供」、「住民の意向把握」、「住民活動の支援」、「連携」、「施設の整備」等を進めてほしい。
「三峰川みらい計画」に基づく施設整備等の実施にあたっては、住民の意見を踏まえつつ計画的に実施してほしい。


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