協働・連携の取組み事例HOME

11.ゲンジボタルの育成・放流における取組み(愛知県)

1.協働・連携体制
 豊田市益富地区コミュニティ会議は昭和53年度に発足して以来、15年余りにわたり中学校区を区域としてスポーツ、青少年育成、福祉など幅広い活動をとおして「ふれあい豊かな近隣社会」をつくることを目標に活動している。
 現在東海環状自動車道の環境整備の一環として実施するゲンジボタルの育成・放流を通した地域環境改善活動を建設省名四国道工事事務所と豊田市益富地区コミュニティ会議と連携し実施する予定である。

2.実施内容、実施状況等
 東海環状自動車道の整備により付け替えが必要となる水路(豊田市管理)で、現況にホタルが生息している地域において、建設省が護岸整備を行い豊田市益富地区コミュニティ会議において、現地のゲンジボタルを捕獲し、放流・育成及びモニタリングを行うものである。
○今後のスケジュール
H12年度 ゲンジボタル・カワニナの育成及び護岸を整備
H13年度 ゲンジボタルの放流(数年間は継続実施予定)
H14年度 モニタリングの開始

3.課題、問題点等
○マンパワーの不足
 放流するためのゲンジボタル及び餌となるカワニナの飼育技術、また、定着のための継続放流、生息管理を行うためには、豊田市益富地区コミュニティ会議のホタル部の里環境部会活動とは別に専任活動組織(例:部会OBで対応)が必要ではないかと考えられる。

4.行政(建設省・都道府県等)への期待等
○生息環境が整うまでの継続的支援
 人工渓流(ビオトープ)の維持は地元で対応したとしても、施設管理が市町村となった場合、施設の改造、災害時の施設の復旧などが実施されるか、疑問があるため、施設の引き渡し後においても継続的な維持管理支援を期待する。
○継続的な情報交換の場の設置
 実験的施設から標準的な施設とするためには、まだ技術的ノウハウが少ないため、地元が維持していく過程で発生した問題点などの情報交換の場(年2回程度)が必要だと考えられる。


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