協働・連携の取組み事例HOME

13.「環境に優しい観光都市奈良」社会実験における取組み(奈良県)

1.協働・連携体制
 NPO法人「さんが俥座」は、奈良県民に対し、町家の活用等地域の活性化に関する事業を行うことにより歴史的環境や自然環境を生かした活力あふれる地域づくりを目的としており、その設立は平成7年奈良町の商業者を中心に町の活性化を目的とする「俥座」として結成、その後、イベントの企画や座談会等、市民に密着した事業を実施しながら平成12年に特定非営利活動法人の認証を取得したものである。
 平成11年より建設省と連携して、パーク&バスライド・サイクルライド社会実験に参画するなど活動中である。

2.実施内容、実施状況等
平成12年度の社会実験実施地域に選定された「環境に優しい観光都市奈良」社会実験の実施メンバーとして参画
 実施主体/休日観光交通改善連絡会
 (NPO法人さんが俥座、建設省奈良国道工事事務所、奈良県、奈良市)
社会実験のメニューのひとつとして、観光地における観光客のモビリティの改善、マイカーから鉄道等の公共交通機関への転換を目的とした乗捨て可能なレンタサイクルシステム(マルチプラットホームレンタサイクル)がある。
さんが俥座は、このシステムが本格実施となった場合の実施主体として期待されており、今回の実験においても、企画、運営、実験の評価に参画している。
本社会実験の実施に際しても、地元に密着したNPOの特性を活かし、旅館や寺社敷地内での自転車貸出し所や駐輪場の設置などに関する交渉、調整を担当し、これら民間事業者から最大限の協力を得ることができた。

3.課題、問題点等
役所は人事異動が多いため、役所の円滑な引継ぎと、役所とNPOの連携体制の継続が必要。

4.行政(建設省・都道府県等)への期待等
地域の自主性をうまく導きだせるようにして欲しい。
連携体制について、息長く継続的に連携して行きたい。(単発的なイベントだけでなく)
こうした取り組みについて、地元の人々による評価機構などの設置も検討して欲しい。


<< 戻る | 目次へ | | 「自然再生事業」TOPページへ | 次へ >>