国土交通省「技術調査関係」
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1.基礎・応用研究開発公募

広範な学際領域等における建設技術革新の促進を図るため、基礎研究を含めた幅広い研究テーマに対する競争的研究資金。(平成13年度創設 平成17年度より、「基礎・応用研究開発公募」の名称で公募。)


公募対象分野

技術が支える明日の暮らし 国土交通省技術基本計画」(平成15年11月21日国土交通省策定)の開発戦略の目標に沿った、以下のテーマのいずれかに該当するものを対象とする。

(1) 安全で不安のない暮らしの実現に資する研究開発
  災害や交通事故、有害化学物質による汚染、犯罪やテロなどから国民の生命、財産や生活を守り、生活に関する不安感を解消することによって、安全で豊かさを実感できる暮らしの実現に資する研究開発

(2) 良好な環境を取り戻し美しく持続可能な国土の形成に資する研究開発
  地域の特性や多様性を活かしつつ、自然環境の保全・回復などにより良好な環境を取り戻すことや、資源の消費抑制・循環利用などにより環境への負担をできる限り低減することで美しく持続可能な国土の形成に資する研究開発

(3) 快適で生活コストの安い暮らしの実現に資する研究開発
  社会資本を効率的に整備・維持管理することなどにより、快適で生活コストの安い暮らしの実現に資する研究開発

(4) 国際競争力を高め活力ある社会の実現に資する研究開発
  社会資本の整備・充実、都市の再生などを通じ、我が国の国際的な競争力を高め、持続的な安定成長を可能とし、活力ある社会の実現に資する研究開発

(5) 誰もが社会の一員であることを実感できる社会の実現に資する研究開発
  高齢者、障害者、外国人など、我が国に暮らす誰もが不安無く社会に参画できるようになり、一人一人が国づくりに参加できる社会の実現に資する研究開発


応募資格
以下のいずれかに該当する者とする。ただし、研究開発の実施に当たり、これらに該当しない者の協力を受けることを妨げない。
(1) 大学又は同附属試験研究機関に所属する研究者
(2) 研究を主な事業目的としている公益法人又は当該法人に所属する研究者。
(3) その他大臣が適当と認める法人又は当該法人に所属する研究者。


今年度実施した課題は以下のとおりである。

平成18年度採択課題(新規採択9課題、継続採択10課題)
【新規課題】
研究開発課題名
研究開発概要
交付申請者名
(当時の所属)
交付予定額
制震機能内蔵の次世代型非構造部材の開発 建築物に幅広く使われている袖壁等のコンクリート雑壁や仕上げ材等を活用し、構造体や非構造部材を傷めずに主に接合部で広く薄くエネルギー吸収する制震機能内蔵の非構造部材との開発を行う。本研究では、このような工法の性能検証のための実験による性能評価法を開発し、さらにこのような非構造部材と組み合わせて使われる特定の種類の接合部について性能の改良実験を 行う。 東京大学大学院
工学系研究科
建築学専攻
助教授
塩原 等
18,100千円
大規模集客施設内部の非構造材の落下安全評価法の開発 本研究開発では、非構造材(吊り天井や照明、音響設備など)の設置について位置や面積、重量といった客観的な条件から、危険性を見極めるクラ イテリアを開発し、さらに安全性を評価、確認する方法を開発する。 東京大学
生産技術研究所 教授
川口 健一
12,800千円
機能保持に優れた新PC構造建築物に関する研究開発
−PC圧着関節工法による損失制御設計法の確立−
本研究開発は、地震直後より建物の継続使用を可能とし、使用者の財産保護を目指している。この実現のため,プレキャスト・プレストレス(PC)圧着関節工法を開発する。本工法は、従来のコンクリート系構造よりも,損傷を小さく、また、耐震性能が明確化でき、地震後の被害、つまり、費用・資源・エネルギーなどの損失を設計段階から評価可能とするものである。 東京理科大学
工学部第一部
建築学科
教授
浅岡 顕
39,800千円
革新的材料を用いた社会基盤施設の再構築 異種繊維材料から成る、軽くて、錆びない高強度なハイブリッドFRP構造部材を開発して、性能照査型設計法、ライフサイクルコストと環境負荷評価手法を開発する。これにより、老朽化した都市部の社会基盤施設の再構築、ならびに歩道橋、ペデストリアンデッキ、バリアフリーを目指したビル間を結 ぶ連結道路などへの実用化を図る。 埼玉大学大学院
理工学研究科
教授
睦好 宏史
17,700千円
光触媒を用いた干潟および運河等におけるダイオキシン類を含む有害物質の除去に関する研究 干潟や運河等に蓄積された難分解性ダイオキシン類を分解できる光触媒の開発、および鉛などの重金属を光析出捕集できる光触媒の開発、カドミウ ムなどの重金属を選択的に吸着捕集できる吸着 長岡技術科学大学
理事・副学長
丸山 久一
19,700千円
コンクリート構造物の無振動・無騒音解体技術の開発 コンクリート構造物を高出力半導体レーザーを用いたガラス化・粉砕・繰り返し切断法により、無振動・無騒音で解体する技術の開発を行う。 東海大学
理学部
物理学科
助教授
鄭 和翊
10,400千円
都市水害時の地下浸水の予測と対策に関する研究 豪雨により生じる都市水害時の地下浸水に焦点を絞り、地下街・地下鉄・ビルの地下室の浸水過程を精度良く予測できるシミュレーションモデルを開発するとともに、浸水被害を防止・軽減するための効果的な対策を、ハード・ソフト両面から考察して提案する。 京都大学
防災研究所流域災害
研究センター
教授
戸田 圭一
8,200千円
酸化チタン光触媒を用いた社会基盤構造物の景観保持に関する研究 光触媒機能を有する酸化チタン(TiO2)をコンクリート部材および鋼部材の表面に塗布することにより、社会基盤構造物にセルフクリーニング作用を賦与し、メンテナンスフリーで長期間の景観保持を実現するための基礎的な研究を行う。 九州大学大学院
工学研究院
建設デザイン部門
教授
九州大学大学院 工学研究院 建設デザイン部門 教授 松下 博通
7,200千円
流砂系の総合的土砂管理のための土砂動態予測手法の開発 安全、利用、環境を総合的に考慮した土砂管理計画策定のための土砂動態予測のツールとして、地球温暖化の影響も評価できる土砂生産予測モデルおよび生態系に与える土砂移動の影響も評価できる河床変動モデルの構築を目指す。 京都大学
防災研究所流域災害
究センター
教授
藤田 正治
8,100千円
【継続課題】
研究開発課題名
研究開発概要
交付申請者名
(当時の所属)
交付予定額
エレベータ付加による住宅ストック活用技術に関する研究開発 国土交通省が開発した階段室型エレベータをさらに進化させた、既存建物に合理的にエレベータを付加する技術を開発し、バリアフリーへの配慮が十分でない住宅ストックの有効活用を実現する。 首都大学東京
都市環境学部
都市環境学科
教授
深尾 精一
28,200千円
高活性炭素繊維を用いた自然風駆動の効率的NOx浄化装置の開発 高活性炭素繊維の優れたNOx除去特性と繊維状であることを利用して、自然通風を利用し過度のエネルギー使用なしに沿道NOx濃度を20〜 50%削減できる大気浄化装置(フェンス)を開発する。同時にこの装置によ る沿道環境浄化の予測手法を確立する。 豊橋技術科学大学
工学部
エコロジー学系
教授
北田 敏廣
14,000千円
中間土からなる人工島・護岸構造物の耐震性再評価
−液状化・揺すり込み変形抑止の地盤強化技術の開発−
埋立地・海上人工島は、砂でも粘土でもない「中間土」からなりその耐震性評価には曖昧な部分が多い。予想される海洋型地震の特性も踏まえて耐震性を評価し、強化必要箇所の抽出と強化技術の確立を通じて、より災 害に強い人工地盤を創生する。 名古屋大学大学院
工学研究科
社会基盤工学専攻
教授
浅岡 顕
13,500千円
持続型都市基盤形成の為のプレキャスト・プレストレス技術の開発 外乱時にはエネルギー吸収要素に損傷を集中させて主要な構造部材を無損傷に保ち、長期的には構成部材の交換・再利用及び構造物自体の構成 変更が可能な積み木的な循環型構造形式をプレキャスト・プレストレスト技術を用いて開発する。 京都大学工学研究科
教授
渡邉 史夫
12,600千円
沖縄における流域経営と赤土流出抑制システムの促進方策に関する研究 生態系の保全・再生の方策を沖縄の自然条件に適合する赤土流出抑制手法の確立を中心として研究し、それを踏まえた持続可能な流域経営のた めの支援方策を検討する。 芝浦工業大学
システム工学部
環境システム学科
教授
松下 潤
13,200千円
油汚染土壌の効率的・原位置バイオレメディエーション技術の開発 油分で汚染された土壌を、嫌気・好気条件での連続バイオレメディエーション技術を適用することにより、これまでは分解困難であるとされている油に含有される種々の汚染物質を分解・浄化する技術を開発する。 京都大学大学院
工学研究科附属
流域圏総合環境質
研究センター
助教授
清水 芳久
10,000千円
河川堤防の調査、再生と強化法に関する研究開発 都市流域の河川堤防を速やかに客観的に診断するシステムを構築し、強化が必要な堤防に対しては最適な堤防強化・再生構築法を確立することによ り、より災害に強い安全な生活空間・社会資本を創生する。 京都大学大学院
工学研究科
社会基盤工学専攻
教授
岡 二三生
5,500千円
納豆菌群を封入した多孔型ブロックによる水質改善技術の開発 納豆菌群の中でも耐アルカリ性の高い有用微生物群を培養・抽出し、それを通水性の高い多孔型コンクリートブロックに封入することに成功している。現在小規模な水質浄化に利用されているが、それを有機汚濁の進んだ大規模な水域に応用し、高効率の水質浄化システムを開発する。 九州大学大学院
総合理工学研究院
流体環境工学部門
教授
松永 信博
13,200千円
リアルタイム高度水防災情報提供システムに関する研究開発 中小河川流域を含む任意の河道地点での河川流量を、リアルタイムで予測し、またダム放流量や貯水池水位も加え、洪水予測情報の提供に寄与することを目指す。 京都大学
防災研究所
社会防災研究部門
助教授
立川 康人
4,500千円
密集地区の面的整備に資する既存建物付加型防耐火補強技術の開発 今後10年間で、木造密集地区における最低限の安全性を確保するため、従来の更新型整備ではなく、「更新・修復並存の整備」手法が可能となる、 既存建物の耐震改修を兼ねる防耐火補強技術の開発を目指す。 早稲田大学
理工学部
建築学科
教授
長谷見 雄二
20,800千円

過去に実施した課題は以下のとおりである。



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