鉄道

鉄道車両の輪軸の安全性について

 令和6年7月24日に新山口駅構内において、日本貨物鉄道株式会社(以下JR貨物)の列車が脱線する事故が発生し、当該事故の調査過程で、JR貨物による作業記録の書き換え(改ざん)等の不適切事案が判明しました。
 その後、全国の鉄軌道事業者への緊急点検を行ったところ、他の事業者においても不適切事案が判明したことから、国土交通省では特別保安監査を実施するとともに、輪軸の安全性を検証するための有識者による会議を開催しました。

鉄道車両における輪軸の緊急点検について

鉄道車両における輪軸の緊急点検について

 JR貨物で輪軸組立時の不適切事案が判明したことから、全国の鉄軌道事業者に対し、鉄道車両における輪軸の緊急点検等を指示し、その点検結果を以下にとりまとめました。

 緊急点検の対象となる鉄軌道事業者計156事業者のうち、
(1)不適切な事案が確認された事業者は計91事業者でした。
(2)そのうち、改ざんが確認された事業者は計50事業者でした。
   ※ 改ざんを行った事業者等としては、JR東日本、JR貨物、メトロ車両(3事業者)、京王重機整備(26事業者)、総合車両製作所(27事業者)
    注)重複もあるため、合計は一致しない。
(3)安全に運転することができる状態でない車両を使用している事業者は確認されませんでした。

○ 鉄道車両における輪軸の緊急点検の結果(速報)(令和6年9月30日)
○ 【別紙】鉄道車両における輪軸の緊急点検の結果(速報)
    (追記)不適切な事案が確認された91事業者はいずれも、事案確認後、「鉄道車両の輪軸の安全性に関する検証会議」の報告書も踏まえ、
        規程の見直し等の取組を進めております(令和7年3月31日現在)。

緊急安全統括管理者会議の開催について

 輪軸組立時における不正行為を始めとする最近のトラブルを踏まえ、改めて全国の鉄軌道事業者に輸送の安全確保について徹底させるため、緊急安全統括管理者会議を開催しました。

○ 緊急安全統括管理者会議(令和6年9月30日) 報道発表資料  会議資料  議事概要

輪軸組立時における不正行為について

保安監査の結果に基づく対応について

○ 「JR貨物の安全確保のために講ずべき措置」の公表および弁明の機会の付与について(令和6年10月30日)
○ JR貨物の安全確保のために講ずべき措置(令和6年10月30日)
○ 輸送の安全に関する事業改善命令(令和6年10月31日)
○ 保安監査の結果等による改善指示について(東京地下鉄株式会社)(令和6年10月30日)
○ 保安監査の結果等による改善指示について(京王電鉄株式会社)(令和6年10月30日)
○ 保安監査の結果等による改善指示について(東急電鉄株式会社)(令和6年10月30日)
○ 保安監査の結果等による指示について(東日本旅客鉄道株式会社)(令和6年10月30日)
○ 鉄道車両の輪軸の不適切な取扱いに対する対応について(メトロ車両株式会社)(令和6年10月30日)
○ 鉄道車両の輪軸の不適切な取扱いに対する対応について(京王重機整備株式会社)(令和6年10月30日)
○ 鉄道車両の輪軸の不適切な取扱いに対する対応について(株式会社総合車両製作所)(令和6年10月30日)
○ 鉄道車両の輪軸の不適切な取扱いに対する対応について(通達)(令和6年10月30日)

鉄道車両の輪軸の安全性に関する検証会議

 令和6年9月に実施した全国の鉄軌道事業者への輪軸に関する緊急点検において、圧入力値が社内の規定等から逸脱している等の不適切な事案が確認されたことから、鉄道車両の輪軸組立時の圧入作業における安全性の確認方法等について検証するため、標記検証会議を開催します。

○ 第1回 鉄道車両の輪軸の安全性に関する検証会議(令和6年10月30日) 報道発表資料  会議資料  議事概要

○ 第2回 鉄道車両の輪軸の安全性に関する検証会議(令和6年11月21日) 報道発表資料  会議資料  議事概要

○ 第3回 鉄道車両の輪軸の安全性に関する検証会議(令和6年12月19日) 報道発表資料  会議資料  議事概要

鉄道車両の輪軸の安全性に関する報告書

○ 報告書(本文)
○ 報告書(概要版)

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