W−5 新・都市環境創造型

1.調査地区の概要
 

地区名・提案者

対象地区の所在

面積(u)

現状の主な
土地利用

法規制等

地権者状況

土地需要など開発の
方向性

@

秋田県仙北郡角館町
(株)エムプレス.明成建設

秋田県仙北郡角館町

調査対象地区:約5.9ha

提案地区:約3.4ha

・JR秋田新幹線駅前の工場跡地、町有地(都市計画道路予定地・県有地)と、住宅・商業施設が集積している。
・調査地区内は、JR秋田新幹線の駅舎整備に伴い、都市計画道路及び駅前広場(7,000u)整備が完了している。
用途地域:
・商業地域(80%・400%)
・第一種住居地 
(60%・200%)
その他:
・調査地区西側に都市計画道路水ノ目沢線の位置指定がされている。
・提案者は積極的に開発を推進している。
・町は現在、都市計画マスタープランの策定中、駅前を含め、具体的な土地利用構想を検討中である。
・町の基幹産業(観光)を強化する交流・情報・宿泊・物販機能等の導入。

A

広島県府中市府川町
府中市

広島県府中市府川町

調査対象地区:約62ha

提案地区:約5.4ha

・工場移転予備地・駐車場及び福塩線乗継駅・操車場として利用されている。 用途地域:
・福塩線北側商業地域(80%・400%)
・福塩線南側準工業地域(60%・200%)
・市が中心となり、周辺住民と南北地区一体化のため、区画整理事業・連続立体交差化事業等を検討している。 ・備後圏内陸部の中心都市として、宿泊機能の導入を図るとともに、既存病院施設等を活用し、後背地福祉拠点を形成。

2.調査の視点

・地方都市において、@現在の居住者に対して、住みやすく利便性のあるやさしい環境の創造。A都市機能の充実を図り、周辺地域をリードして行く活力のある環境。を提供する核形成の方策を検討提案する。
・4提案地区は、画面的広がりを持ち、それぞれが異なった課題を抱えているが、@大規模・低未利用地が都市の発展を遅延させている。A計画内容が都市構造再編に多大の影響を持つ。と言う共通要因があり、地区特性に合わせた整備を模索提案する。

3.調査の方針

・既存計画及び地域の特性・低未利用地活用に関する地権者の要望等から、当該地区に望ましい機能・施設内容・規模を想定する。
・地域が抱える都市基盤整備への課題を解決する起爆剤とする。
・調査地区整備の進捗状況と実現性から、検討する4地区を地方都市整備誘導のモデルタイプとして整理する。

@<段階的土地利用整備型>秋田県仙北郡角館町
・民間低未利用地を核に、新幹線新駅整備に伴い求められる新たな拠点の形成を図る。
・町の潜在需要を把握し、地域の活性化を図る施設(周辺観光拠点として、宿泊機能を中心に交通施設、公益施設、住宅等)の導入を検討する。
・開発意欲のある民有地への施設導入を起爆剤に、周辺の計画的土地利用の見直しを行い、特に行政所有地の活用方針を再検討することにより、周辺住宅地の居住環境向上のために貢献する段階的整備推進方策を提案する。

A<都市基盤整備型>広島県府中市府川町
・鉄道敷地により分断された南北市街地一体化に寄与する都市基盤施設の整備手法を検討する。
・導入される基盤施設整備手法により異なる鉄道敷整備規模と低未利用地を含む駅前整備の方策を提案する。
・優良企業立地、地区南北の結合、後背地と福山市を結ぶ鉄道乗換え結節点として、また既存病院の立地・近傍に居住する多くの高齢者を考慮し、来外者への情報発信施設及び高齢者福祉関連施設等都市機能の充実を図り、地区の活性化促進の方策を検討する。

■調査地区の位置図
 

広域的な位置

調査地区の範囲と提案地区

秋田県
仙北郡
角館町

広島県
府中市