不動産鑑定士は、不動産の鑑定評価に関する法律に規定された国家資格です。不動産鑑定士になるためには、国土交通省土地鑑定委員会が実施する不動産鑑定士試験(短答式及び論文式試験)に合格し、一定期間の実務修習のすべての課程を修了した上で、国土交通大臣の登録を受ける必要があります。
短答式試験は、例年5月にマークシートによる択一式で実施されます。年齢・学歴・国籍・実務経験等を問わず誰でも受験ができます。試験科目は、「不動産に関する行政法規」、「不動産の鑑定評価に関する理論」の2科目です。短答式試験合格者は、翌年及び翌々年の短答式試験が免除され、直接論文式試験を受けることができます。
論文式試験は、短答式試験の合格者を対象として例年8月に実施されます。試験科目は、「民法」、「経済学」、「会計学」、「不動産の鑑定評価に関する理論」(論文及び演習)の4科目です。公認会計士試験の合格者等一定の要件に該当する方は、論文式試験の一部科目の免除を申請することができます。