１．監査実施状況

平成22年度における自動車運送事業者に対する監査実施件数は、12,768件であり、東日本大震災の影響もあり前年度に比べ881件（6.5%）減少した。

業態別では、乗合バス事業者471件（対前年比132件（21.9%）減）、貸切バス事業者2,020件（同740件（57.8%）増）、タクシー事業者3,908件（同910件（18.9%）減）、トラック事業者6,369件（同579件（8.3%）減）であった。

特に、貸切バス事業者については、6月に監査を集中的に実施（重点監査）したこと等に伴い前年度に比べ監査件数が大幅に増加したものである。

２．行政処分の状況

（１）許可取消処分

事業許可の取消処分は、31件行っており、前年度に比べ22件減少した。内訳は、違反行為に対する累積点数が基準を超えたことによるタクシー事業者3件、トラック事業者6件となっている。残りの22件は、所在不明によるものでタクシー事業者1件、トラック事業者21件となっている。

（２）事業停止処分

事業停止処分は、73件行っており、前年度に比べ6件減少した。このうち23件は、悪質違反によるものであり、タクシー事業者1件、トラック事業者22件となっている。残りの50件は、違反行為に対する累積点数が基準を超えたことによるもので、タクシー事業者8件、トラック事業者42件となっている。

なお、事業形態別にみると、全体の64件をトラック事業者に対する処分が占めている。

（３）車両停止処分

車両停止処分は、2,360件行っており、前年度に比べ484件増加した。

自動車運送事業者に対する行政処分状況の年度別推移