航空

第6回 工法評価選定会議 別紙2 第1~5回会議において検討に用いた資料(抜粋)

4.工法評価選定における主要論点

  • 「評価の項目」ごとに整理した。
  • 表中「内容」とは、主要論点の主な内容として具体的に考えられるものである。
  • 必要に応じ、各論点毎に【 】でチェックポイントを示した。
空港として長期・安定的に機能すること
主 要 論 点 内  容
(1)空港として必要な機能を有すること ・滑走路、誘導路の変形等が航空機の運航に対し、許容範囲であるか 【たわみ、変形、沈下】
・航空保安施設(無線、航空灯火)の動揺、変位が許容範囲であるか 【たわみ、変形、航空保安施設機能】
・構造体(滑走路及び誘導路)の接続部において航空機の走行性が確保されるか 【継ぎ手部構造】
(2)構造物(地盤)が長期的に安定していること 〔桟橋〕
・防食対策の信頼性は十分か 【防食工】
〔埋立〕
・供用開始後の沈下が対策可能な範囲か 【地盤条件、残留沈下】
〔浮体〕
・構造(浮体本体及び係留系)の検討方法は妥当か  【モデルの妥当性・再現性、外力条件の妥当性】
・防食対策の信頼性は十分か 【防食工】
(3)想定を超える自然条件への対応が可能なこと ・想定を超える自然条件(地震、津波、洪水、波浪等) が発生したとしても、重大な事態に至らないか、また短期間で機能回復が可能か 【自然条件のリスク】
(4)万が一の事故・災害が発生した場合の対応が可能なこと(危機管理) ・事故災害(火災、航空機事故、船舶の衝突、テロ(爆破)等)により重大な事態に至った場合の機能回復は可能か、また周辺(船舶航行、港湾機能等)へ重大な影響はないか 【重大事故・災害のリスク】
(5)適切な維持管理が可能なこと ・適切な維持管理計画・体制となっているか 【維持管理計画】

工期
主 要 論 点 内  容
(1)確実に実現できる工期であること ・適切な作業条件(気象・海象条件)となっているか 【稼働率】
・空港の運用に配慮した作業計画(時間・場所)となっ ているか 【空港運用との整合】
・資材、機材の調達が実現可能なものとなっているか 【資機材調達】
・製作ヤード、仮設ヤードの利用が実現可能なものと なっているか 【工期との整合性】
・工期が延長する要因がないか 【工期の確実性】

工費
主 要 論 点 内  容
(1)確実に実現できる建設工費であること ・数量、単価、積算諸元等は妥当なものとなっているか 【積算根拠】
・工費が増加する要因がないか 【工費の確実性】
(2)確実に実現できる維持管理費であること ・適切な維持管理費用見積もりとなっているか 【維持管理計画】
(3)他のプロジェクト等へのコスト影響 ・関連する他のプロジェクト等のコストに与える影響はどうか 【コストの外部効果】

安全・確実な施工
主 要 論 点 内  容
(1)工事中の安全対策がとられること ・異常気象時の安全確保が可能か 【安全対策】
(2)安全・確実な施工が可能であること ・ジャケットや浮体ユニットの安全・確実な曳航が可能か、万が一の事故・災害が生じた場合の対応は可能か  【曳航計画】
〔浮体〕
・安全・確実な洋上接合が可能か 【洋上接合】

環境への影響
主 要 論 点 内  容
(1)周辺環境に大きな影響を与えるおそれがないこと ・浅場の藻場や湾内青潮に影響を与える恐れはないか 【藻場、青潮】
・施工中の環境悪化の恐れはないか 【濁り】
・遮光水域の発生による環境悪化の恐れはないか 【貧酸素水塊】
・影響が予測される場合の対策がとれるか 【回避、低減等の方策】
(2)その他 〔埋立〕
・埋立土砂の土取地における環境悪化の恐れはないか 【土取地】

その他
主 要 論 点 内  容
(1)工事中の海上交通及び東京湾各港の機能への影響 ・東京湾内その他の輻輳海域において、工事の実施が船舶航行に与える影響はどの程度か 【船舶航行及び港湾機能への影響】
(2)多摩川への影響 ・多摩川の河川管理上支障を生じさせないか(施工時及び完成時) 【河川への影響】
(3)技術面での波及効果 ・世界に発信し、貢献できる技術であるか、日本の技術ストックの蓄積に波及する効果はあるか 【技術面での波及効果】
(4)リスクの負担 ・工期、工費の変動リスクをどう負担させるか(契約・ 発注方式を含む) 【工期、工費のリスク負担】


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