・ | 線形理論(微小振幅波理論)でほとんどの現象の推定は可能と考える。(影本) |
・ | 4.1m、7秒の条件は、若干の非線形性があるが、砕波するほどではなく波形が若干変わるだけで微小振幅波理論を適用しても問題ない。(渡邊) |
・ | 地形の影響として、海底勾配の影響について波高が増大する影響を考慮する必要があるのであれば、波高を大きくとればよい。また、多摩川の影響については流れによる抗力を考慮すればよい。(影本) |
・ | 浮体の挙動は、現段階では線形理論で解析するのが一般的であり、非線形性現象を考慮した解析は難しい。現実の波は線形では無く非線形性現象であるが、今回の羽田の波高と水深では、非線形性は、波の山と谷の形が違う程度と考えられる。ただし、流れと波の共存(多摩川の流れと波の共存)については、研究の段階であるが、波が川を遡上すると波は小さくなる傾向にある。(渡邊) |
・ | 線形理論はおおむね成立するといえるが、波高の影響は別途確認する必要がある。(上田) |
・ | 全体は微小振幅波理論で検討せざるを得ないので、波高の影響を実験で確かめてみることが必要。(関田) |
・ | 水深から見て波の有限振幅性が現れる可能性のある領域なので、詳細設計段階では、シミュレーションで実際の水深、地形条件を入れて計算し、その結果により、地形影響を考慮した模型実験を行うかどうか判断すべきである。(関田) |
・ | 津波は、浮体の一部が多摩川河口部に位置することから、複雑な地形の影響で津波の形状が滑走路軸方向に変化したり、流向きが変わり浮体にヨーイングモーメントをもたらすなど、津波力の浮体への作用の仕方に影響を与える可能性があることが懸念される。この現象はシミュレーションにより検討する必要がある。(関田) |
・ | 新滑走路が建設されることにより、地形及び海底地形も変わることとなり、波の変形状況も変わらないか気になる。(高山) |
・ | 河口部において波向きと流れの方向が相対する場合には、波高が増大するとの既存研究成果があるので、設計条件としてそれらの研究成果も含めて評価すべきである。(上田) |
・ | 流れの抗力係数については、詳細設計時には明確な根拠を示して設定する必要がある。その際、水深喫水比、干渉効果、流況なども考慮すべきである。(上田) |
・ | 風の抗力係数については、詳細設計時には、風洞実験により、風向別に詳細に検証すべきである。(上田) |
・ | 抗力係数等についても過去に十分実験等が行われており、櫛型を含め、風洞実験等を改めて行う必要はない。(影本) |