航空

第6回 工法評価選定会議 別紙2 第1~5回会議において検討に用いた資料(抜粋)

(4)曳航計画(浮体工法)

曳航計画について(浮体工法)
(有識者ヒアリング結果)

1.ヒアリング先

(社)日本海事検定協会技術部検査第一サービスセンター
(日本海事検定協会は、重量物の海上輸送に関するコンサルティングを行っている団体であり、今回団体が提出している曳航計画について承認を行っている。)

2.ヒアリング項目

有義波高の設定等は妥当か。
曳航船団構成、曳航船馬力の設定、櫛型構造での算定手法の考え方は妥当か。
避泊時の安全性確保について

曳航経路及び避泊海域、避難港


3.有識者の見解
 今回の検討では他船への影響を考慮しておらず、具体的な計画の検討にあたっては、避泊海域や狭水道等輻輳海域における航行安全対策の検討が必要である。

有義波高の設定等は妥当か。
  • 日本造船工業会は今回想定されている海域の年間を通じて一番厳しい条件(外洋)を想定して検討を行っており、現段階における全体計画は妥当と判断している。
  • なお、個々の浮体を曳航する際には、あらためて個別計画について鑑定を行い、鑑定書を与えることになる。
曳航船団構成、曳航船馬力の設定、櫛型構造での算定手法の考え方は妥当か。
  • 曳航船団構成は概して妥当と思われる。
  • 今回の検討は、外洋での曳航輸送について日本海事検定協会がコンサルティングしている際に用いる経験式を用いており、妥当と考える。
  • 複雑な形状のものについては、水槽実験をお願いする場合がある。
(参考)必要馬力の計算条件


(参考)曳航船団の構成(外洋(沿海)航行時)
     箱型浮体ユニット


避泊時の安全性確保について
  • 避泊については曳航物を波に立てるべく、コントロールできるかどうかを判断 して妥当という結論を出している。
  • 外洋で避泊を行う際には1ないし2隻の曳船で避泊を行う。
  • 個別の曳航に際して、安全対策(航行、その他)を十分に検討・計画すれば、今回のように湾内で避泊を行うことは可能と考える。
(参考)曳航船団の構成(避泊時)
           箱型浮体ユニット


(参考)
  • 日本海事検定協会(NKKK)は出航直前に個々の曳航計画の鑑定書を発行する。鑑定書とは安全に対する保証書の性格を有し、これをもって保険契約が成される。なお、保険は被保険者(船舶の場合通常は荷主)と保険会社との間で契約され、NKKKは介在しない。
  • 曳航時の保険として、航海保険がある。これは、曳航開始から終了までの間に、計画書に従って曳航された場合に発生した偶然な事故等に対し補償するものであり、曳航日数を補償するものではない。
まとめ
  • 現段階の基本計画として妥当。
  • 個々の浮体の曳航に際しては、各々の曳航毎に別途検討・計画が必要。


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