航空

第5回 工法評価選定会議 資料2 滑走路上における継ぎ手構造について(埋立・桟橋組合せ工法)ー海外空港事例調査ー〔資料2-2〕

ポルトガル マディラ島 フンシャル空港



桟橋構造の採用



フンシャル空港の概況

●滑走路長 2,800m
●構造 陸上部1,800mと桟橋部1,000mからなる複合構造により滑走路を延伸、2000年供用
●桟橋部の構造 PCの桁及びスラブをRCの柱で支持(コンクリートは現場打ち)
●離着陸回数 25,000回(2001年)
●旅客数 220万人(2001年)

桟橋部横断図



桟橋構造と施工手順

埋立→ RC柱→ PC桁→ PCスラブ


継ぎ手の配置



ローリングリーフ・ジョイント

許容変位(終局限界状態)
軸方向530mm、軸直角方向±225mm

ゴム・ジョイント

許容変位(終局限界状態)
軸方向275mm、軸直角方向±176mm

共同溝と点検足場



ポルトガル航空ヒアリング(1)

●フンシャル空港に投入している航空機
      ●エアバスA310,A330,ボーイングB757など
        (250-300人乗りの中型ジェット)

●継ぎ手部の走行性
      ●走行性について違和感は全くない
      ●着陸後は通常の空港と同じ感覚である
      ●着陸時の速度は260km/h程度

ポルトガル航空ヒアリング(2)

●パイロットの視点からの留意事項(通常と異なる構造の場合)
      ●着陸時に構造物の横揺れはないか
      ●構造物により発生する乱気流はないか
      ●着陸時の視界は通常と同様か
      ●フライトシミュレーターによる走行性の確認は必要ないか

フンシャル空港のまとめ

●継ぎ手部の走行性
      ●継ぎ手部の滑走速度260km/h(海側から着陸の場合)
      ●継ぎ手部の走行性に違和感はない

●桟橋構造設計上の配慮
      ●将来の機材の大型化への対応が可能(PCケーブルを追加)
      ●共同溝を桟橋スラブ上に配置

●桟橋及び継ぎ手の維持管理
      ●年1回の目視点検、桟橋下面点検用に移動足場を設置
      ●耐用年数 継ぎ手25年、コンクリート構造100年


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