航空

第5回 工法評価選定会議 資料2 連絡誘導路と既設空港の継ぎ手構造について(浮体工法)【有識者ヒアリング結果】〔資料2-6〕

3.有識者の見解

角折れの航空機の走行に与える影響について

    ●乗り心地に与える影響について、鉄道における例を参考に検討を行ったが影響はほとんどない。
    ●この結果から、機体に与える影響はないと考える。

空港用4段継ぎ手が、鉄道用継ぎ手(2段継ぎ手)と比べて技術的に異なると考えられる点について(その1)

    ●4段継ぎ手は、2段継ぎ手に対して継ぎ手箇所数が増えるのみで、機能上のネックにはならな
       いが、全体系として円滑に機能することの確認は必要。メンテナンスすべき箇所数は増える。
    ●鉄道に比べて誘導路を走行する航空機の速度が遅く、かつ、ゴムタイヤという点では有利と考える。

空港用4段継ぎ手が、鉄道用継ぎ手(2段継ぎ手)と比べて技術的に異なると考えられる点について(その2)

    ●今回提案は水平2方向に変位する沓(しゅう)が使われているが、鉄道では橋軸直角方向に動かない
        よう沓の設計を行っている。この点では、今回の提案と鉄道橋は異なる。
    ●継ぎ手部がおかれている海洋環境下は、厳しい環境と考える。

(参考)鉄道橋における接続構造例
(凸型渡桁の接続機構)


波浪による動揺、潮位差、防食環境等の条件が付加される中で、角折れを円滑にかつ平均的に緩和することのできる、空港用4段継ぎ手の開発は技術的に可能か。

    ●個々のパーツの多くは実績があり、空港用4段継ぎ手の開発は技術的に可能と考えるが、の内容
      について確認する必要がある。

開発(設計)に必要と考えられる模型実験、実証試験等は、どのようなものがあるか。

    ●空港用の4段継ぎ手の設計は技術的に可能であるが、実施にあたり、部分的な試作品による耐久性
      等の確認を行う必要がある。

開発、設計にどのくらいの期間が必要か。

    ●研究所の性格として設計は受託しない。提案に対して評価をするとの立場である。
    ●我々がやるとしたら、設計及び試験に要する期間として、半年から1年間は必要と考える。

まとめ
    ●空港用の4段継ぎ手の設計は技術的に可能である。
    ●実施にあたり、部分的な試作品による耐久性等の確認を行う必要がある。
 


ページの先頭に戻る