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第5回 工法評価選定会議 資料7 主要論点についての検討状況について〔資料7-5〕

5.環境への影響


(1)周辺環境に大きな影響を与えるおそれがないこと

工事が環境に与える影響はないか

   騒音、振動、水質(濁り)について検討を行ったが、各工法とも、現空港の沖であり、市街地と離れていることから、騒音、振動の問題は基本的に生じず、また、汚濁防止膜を設置する等の対策を講じることにより、水質(濁り)への影響は回避可能と考えられる。

場の喪失による影響はないか

    底質、底生生物に与える影響についての検討を行ったが、既存資料より、当該地域では生態系を形成する底生生物はほとんど分布しないことが分かった。また、海水の消失、遮光水域の発生による一次生産について、大きな影響を与えないことが分かった。

流れ等に与える影響はないか

    各工法について、事務局において、数値シミュレーションによる流況変化の予測実施及び栄養塩、溶存酸素等の分布の変化の予測を行った結果、流れ等に大きな影響を与えないことが分かった。

(2)その他

埋立土砂の土取地における環境悪化はないか

    埋立・桟橋組合せ工法における埋立土砂について、現在想定している土取り場での環境対策の状況を確認したが、都道府県知事が土取り場の開発許可を与えるにあたり、環境の保全が要件にされていることから、既開発の土取り場に関する環境上の問題は基本的に発生しないものと考えられる。

地球温暖化への影響

    各工法について、事業実施時のCO排出量を推計し定性的に評価したところ、各工法とも大きな差はなかった。

その他

    埋立・桟橋組合せ工法については、埋立護岸が魚礁となり、新たな生態系を形成することとなり、消失される浅場の代償的な効果があると考えられる。



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