国際

WTO(World Trade Organization:世界貿易機関)

概要

 WTOはGATT(関税及び貿易に関する一般協定)ウルグアイ・ラウンドにおける交渉の結果、平成6年に設立が合意され、平成7年1月1日に設立された国際機関です。「世界貿易機関を設立するマラケシュ協定(WTO協定)」は貿易に関連する様々な国際ルールを定めています。WTOはこうした協定の実施・運用を行うと同時に新たな貿易課題への取り組みを行うなど、多角的貿易体制の中核を担っています。
 
事務局: スイス(ジュネーブ)
加盟国: 153ヶ国・地域(2009年9月現在)
※EUについては、27の構成国に加え、EC(欧州共同体)が独自の地位を有しており、実際の交渉等はECがEUを代表して行っています。
 
 
 
ドーハ開発アジェンダ:Doha Development Agenda
 2001年11月ドーハ閣僚会議にて交渉開始された今次ラウンド(ドーハ・ラウンド)は、物品やサービス等の分野における自由化の一層の進展を目的としています。農業問題等の対立により、2006年7月より交渉は一時的に中断されました。その後、事務レベルの準備交渉を経て、2007年1月のダボスで開催されたWTO非公式閣僚会合でサービスを含めた各分野において本格的に交渉は再開されましたが、2008年7月の閣僚会合においても農業問題等の対立により妥結には至りませんでした。現在は、2009年7月のイタリア・サミットの宣言を受けて、2010年内の交渉妥結を目指して交渉が進められております。

国土交通省の関与

 WTOはモノの分野の自由化だけでなく、サービス分野も対象としています。そのため国土交通省としては、運輸・観光・建設関連サービスを含むサービス分野を中心とした「サービス交渉」に積極的に参加しております。また、WTO政府調達委員会においては、協定の改善と適用範囲の拡大等を目指した協定改定交渉が行われております。詳細については、外務省ホームページ「WTO政府調達」をご覧下さい。
 
 
 
更新年月日:平成21年12月15日

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