国際

WTOサービス交渉

概要

 WTOにおいてサービス分野は、サービス貿易の障害となる政府規制を対象とした初めての多国間国際協定であり、WTO協定付属書一B「GATS(General Agreement on Trade in Services:サービスの貿易に関する一般協定)」によって規律されています。
 サービス分野では、2000年の交渉開始より、二国間でのリクエスト・オファー交渉※を行ってきましたが、2005年12月の香港閣僚宣言に従い、個別の分野毎に市場アクセス交渉を促進するため、リクエストする側もされる側も複数の国が行う、集団対集団のプルリ交渉が開始されました。我が国は2003年3月に初期オファー、2005年に改定オファーを提出しています。その後も、複数国間交渉、二国間交渉を経て、2008年7月、第2次改定オファーとなる改善点を示唆し合うシグナリング閣僚会合が開催され、一定の前進が見られました。
 
※リクエスト・オファー交渉とは?
 それぞれの加盟国が、自国が関心を有する国に対し、どの分野でどのような自由化を行って欲しいか要望を表明(リクエスト)し、それらのリクエストを受け、各国が、自国が自由化する分野を前回のウルグアイ・ラウンドの約束を改善する形で各国に提示(オファー)する交渉形態です。
 
詳細については、外務省ホームページ「WTOサービス交渉」をご覧下さい。

国土交通省の関与

 国土交通省としては、特に海運サービスについて力を入れており、世界貿易促進のためには自由かつ公正な海運市場の全世界的な形成が不可欠であるとの観点から、海運交渉成功に向けて海運関心国会合(海運フレンズ会合)を主宰し、2006年2月末には複数国に対する海運分野についてのリクエストを提出する等先導的な役割を果たしてきています。
 その他、物流、観光サービス分野等においても交渉を通じたサービス貿易自由化の拡大に向けて努力しています。
 
 
更新年月日:平成21年12月15日

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