「コミュニティデザインによる地域の課題解決と価値創造」

講演者： 山崎　亮　氏（株式会社 studio-L 代表、関西学院大学建築学部 教授）

＜講演内容＞
　コミュニティデザイナーとして活動されている山崎亮氏をお迎えし、コミュニティデザインの手法による公共空間の活用や空き家の活用の事例について、ご講演いただいた。
　公共空間の活用の事例として、公園を整備する際に住民参加によるワークショップを開催した滋賀県草津市の事例や、図書館や市民活動センターを含む複合施設を整備する際に住民参加によるワークショップを開催した大阪府茨木市の事例などについて、ご紹介いただいた。
　また、空き家の活用の事例として、空き家の所有者に決断を促すコミュニケーションツールを作成するとともに、その使い方に関する講座を開催した福井県美浜町の事例について、ご紹介いただいた。
　要望・陳情型ではなく、提案・実行型のワークショップを開催することにより、住民自身がやりたい活動を実現しながら公共空間を使いこなしていく手法や、空き家問題の解決に向けた活動に関わる担い手を増やしていく手法など、人と人とのつながりにより、地域の課題解決や価値創造に向けた取組を進めていくための手法について、大変有意義な示唆を得ることができた。