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河川局


一級水系の祭り




◆川に関わる年中行事
日本の川に関わる年中行事をリストアップしました。川に関わる年中行事は多く、その中でも代表的なものを整理しました。(表1)

なお、これらの年中行事は、川に穢れを流し無病息災や安全を願う行事、川の恵みに感謝する行事、川をあの世(彼岸)とこの世(此岸)の境と見立てた行事、洪水や水難などの畏れやその克服の願いに関する行事、その他(地域づくりに関するイベント等)に大きく分けられます。



   表1 川に関わる代表的な年中行事

1月 1日 若水祭り
新鮮な水を湧水や川から汲み、その水を使い祓いや禊ぎを行うなどの行事で、その年の無病息災、厄除け祈願をする。
3月 3日 流し雛
雛祭りは本来、身の穢れを人形に託して祓う行事であり、この人形を川に流し、無病息災を願う。
6月 1日 川祭、川開き
暑くなる時期に入り、病魔、水魔(水難)の畏れが高まるため、川水で身を清めるなどの行事が各地で多く行われる。
30日 ()(夏)(ごし)(はら)
人や家が川海で身を清める風習があり、悪病の流行する季節に禊ぎが行われる。
30日 川裾祭、カワシモ祭
川の合流点や川口で行う水辺の祓行事。裾の連想から川裾様は婦人病の神とも言われている。
7月 上旬 虫送り、虫祭
農作物への被害をなくすため、害虫払いをする行事。ワラで編んだ人形や船・馬を川へ流す行為などがある。なお、地域によっては冬や春に実行するところもある。
7日 七夕
中国の伝説と日本の信仰とが習合された行事といわれ、祓いとして人形や七夕飾りを川や海に流したり、実際に川や海で水浴するなどの行事が行われる。
8月 12〜16日 盆行事
→精霊流し、灯籠流し

 盆の供え物などを川や海に流して仏を送る行事。また提灯などで精霊舟をつくり仏の舟として川や海に流す。
川施餓鬼(かわせがき)
 水死者の霊を弔うためにおこなわれる餓鬼供養。最近ではお盆に合わせおこなうことがある。
9月 15日 放生会
仏教の教えにもとづき、魚などの生物を池川山林に放って供養する儀式。なお、明治の神仏分離後、この行事を秋祭りとしているところもある。
12月 1日 川浸り
年の終わりに水神を祀る行事が各地で行われる。川浸りは、川に餅を流したり、川に尻を浸すなどを行い、水難防止や無病息災などを願う。

一級水系祭りリスト(表2)


留意点
●表1の代表的な行事について
表1は、日本全国の川に関わる祭りを参考として整理したもので、地域によっては呼び方、開催時期、内容に違いがあります。

●表2の一級水系の祭り(リスト)について
表2は、文献等で調査しているため、川の祭り(行事)が全て網羅されているわけではありません。また、行事形式が変わっている可能性があります。
開催時期については、旧暦、新暦の確認が不十分な点や毎年、開催日時が変わる場合があるので、実際に祭りを見に行く場合は、祭りの情報を地元市町村の観光関係の行政機関に問い合わせて確認してください。


◆参考・引用文献
○ 鈴木棠三 「日本年中行事辞典」、角川書店、1989年
○ 「県史シリーズ 各県の歴史 全47巻」、且R川出版、1981年
○ 北見俊夫 「川の文化」、日本書籍、1981年
○ 「探訪神々のふる里 全10巻」、小学館、1982年



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