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鵡川の自然環境
美しい河川景観
自然景観・公園・名勝では上流域を主体に全流域の約9割が森林で占められ、秋の紅葉は彩り鮮やかです。上流部の占冠村は、紅葉の名所で、赤岩青巌峡の峡谷、双珠別川ダム周辺、五番滝などの景勝地が分布します。下流部のむかわ町は河川および周辺に田園風景が広がり、市街地周辺の河川敷には、タンポポ公園が整備されています。河口部は、広がりのある河川空間と太平洋の海岸線および干潟、海浜植物群落に代表され、北海道らしい風致景観を呈しています。
赤岩青巌峡
福山渓流
サケ・シシャモが遡上、産卵する鵡川
北海道太平洋沿岸にのみ分布するシシャモは秋から冬の産卵期に遡上し産み付けられた卵は春までの半年間を河床で過ごします。同じようにサケ、マスの遡河魚類も生息しています。また、上流部には渓流性のヤマベなどが見られます。
サケ
シシャモ
日本有数の渡り鳥中継地の鵡川河口干潟
河口干潟では、ハマシギ、セイタカシギ等のシギ・チドリ類が渡り鳥の中継地として利用しています。また、秋から冬にかけては、餌を求めてオジロワシ等が飛来します。昨今では、干潟の保全と再生に向けた取組が実施されています。
なお、流域全域でみると、アカゲラ、ヤマゲラ、コゲラ、カワセミなどの鳥類の生息に適した環境で、国の天然記念物に指定されているクマゲラも確認されています。農耕地周辺にはキジバト、ノビタキ、コウライキジなどの姿も見られます。
ハマシギ
オジロワシ
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