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鬼怒川の自然環境
4.鬼怒川の自然環境
鬼怒川の自然環境
鬼怒川の上流域は、日光国立公園をはじめ、自然環境保全地域、緑地環境保全地域、鳥獣保護区など複数の指定区域があります。
源流から大谷川合流点までの区間は、亜高山性針葉樹林やミズナラ等の広葉樹林からなる山地の間に、浸食により形成された深い渓谷がみられるほか、中禅寺湖などの火山活動に起因する湖沼や華厳の滝、鬼怒沼などがあり、変化に富んだ環境となっています。
源流は日光国立公園内にある標高2,040mの鬼怒沼で、日本一高い高層湿原
深い渓谷
鬼怒川の自然環境
中流部 礫河原河川
鬼怒川中流部の大谷川合流点から茨城県筑西市川島付近までの区間は、網状流路の礫河原が形成されており、カワラノギク、カワラニガナ等の礫河原固有の植物やカワラバッタ等の昆虫が生息し、中州等にはコアジサシ、イカルチドリ等の鳥類の営巣が見られます。ワンドや細流部にはホトケドジョウ等が生息し、瀬にはアユ等の魚類が生息するとともに、サケの遡上が見られ多くの産卵床が確認されています。
また、両岸の河岸段丘と遠方の日光連山、筑波山等のなだらかな山々の景観が調和した雄大な眺めが特徴となっています。
鬼怒川中流部
鬼怒川中流部の動植物
下流部の自然
鬼怒川下流部の茨城県筑西市川島付近より下流の区間は、沖積平野を流れ、両側には自然堤防が発達し、中流部に比べて川幅が狭くなります。この区間の大部分は、宅地や畑地の中を緩やかに流れ、最下流部は台地を人工的に開削された区間を流れ利根川に合流しています。台地を開削した区間は、両岸に台地が迫る渓谷状の地形をなし、水面と周囲の緑が調和した美しい景観が特徴となっている。この区間は、かつては砂河原であったが、現在は水際にオギやヨシの湿生植物の群落やヤナギが見られ、オオヨシキリ等の鳥類が生息しています。
鬼怒川下流部
鬼怒川下流部の動植物
鬼怒川上流部自然環境
礫河原再生事業
近年の鬼怒川では砂礫砂州の比高差の増大、流路の単列化が進み、その結果、洪水が生起しても冠水しない場所が存在し陸地化が急速に進行しています。
陸地化の進行は、攪乱頻度の低下によって表層に細粒分が溜まりシナダレスズメガヤなど外来植物の繁茂に適した環境となり礫河原の喪失につながります。
本事業における「鬼怒川中流部の再生する望ましい姿」として、大礫堆のある安定した礫河原、カワラノギクやシルビアシジミ等の礫河原固有生物の生息・生育に適した礫河原のある環境、シナダレスズメガヤ等の外来植物が繁茂していない環境の再生を目指します。
鬼怒川の砂礫砂州の様子
礫河原
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