
河川概要
櫛田川は、その源を三重県松阪市飯高町と奈良県吉野郡東吉野村の県境に位置する高見山に発し、蓮川等の支川を合わせながら東流し伊勢平野に出て佐奈川を合わせた後、松阪市法田で祓川を分派し流路を北に転じ伊勢湾に注ぐ一級河川である。その流域は、三重県中部に位置し、松阪市をはじめとする1市2町1村からなり、工業団地が整備され、企業誘致が進められるなど、この地域における社会・経済・文化の基盤をなしている。また、上流部は室生赤目青山国定公園に、上中流部の一帯は香肌峡県立自然公園に指定されているほか、祓川右岸には国指定の史跡である斎宮跡や祓川周辺は古くから紡織業と関係が深く、神服織機殿神社や神麻続機殿神社で、伊勢神宮にお供えする「神御衣」を織る伝統が今も残るなど、豊かな自然環境を有し、歴史・文化を伝える香り高き清流として親しまれている。
櫛田川は高見山から伊勢湾まで延長約87kmに及ぶものの流域の幅は狭く、細長い羽状の流域形状であり、本川上流狭窄部の山地部と本川中流の河岸段丘、及び本川下流の松阪市の市街地を中心とする平野部とに大別される。上流部は渓谷が発達し、急峻な地形を示す。中流部の北側は三峰山、局ヶ岳等があり、これらを連ねる東西の線から急崖となっており、蛇行を繰り返し、局部的に段丘的平坦地が見られる。下流部は両郡橋を過ぎて平野部に入り、北流して扇状地及び三角州を形成し伊勢湾に注ぐ。 ![]()
櫛田川河口部
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流域図・位置図![]()
櫛田川流域図
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