・ | 「公共事業評価の基本的考え方」では、事業評価にあたっての基本事項として、(1)客観性・透明性の向上と、(2)効率的な実施の2点が挙げられているが、今回の案では「効率的」という点がうまく表現されていないように感じる。「採択の理由」ではなく、採択の可否を説明すべきではないか。(事業の効率性に関しては、B/Cによって判断されている。可否という面で言えば、B/C>1.0の事業はいずれも「可」であるが、採択については、予算上の制約もあることで行政的に判断している。それを「否」としてしまうと誤解を招くと考えている旨、道路局側より説明) |
・ | 採択事業の全体の中に占める位置について、「渋滞対策」と「事故対策」では、それぞれ渋滞度曲線等を用いた表現がなされるため、非常にわかりやすい。同様に、当該事業がおよそ全国でどのあたりに位置するのかを示せないか。 |
・ | 必要性を説明するのならば、不必要性の説明も必要である。採択の可否の判断は社会情勢等によって変わるという説明は理解できるが、当該年度の判断として示すことはできるのではないか。その際、事業期間について示せれば、ある程度先を見越した判断が可能となるのではないか。(事業期間については、公表するとそのとおりに実施する必要があるため、担当者としては安全側としてしまい、却って事業期間が長くなる恐れがある旨、委員長より説明) |
・ | 大学の試験に例えると、最近は不合格の生徒にも説明することが求められる。明確にはできなくとも、全くダメなのか、可能性はあったが諸事情で否となったのか、等のグループ分け程度でもできないか。(B/C>1.0の事業であり、全くダメなものは上がって来ていないと考えている旨、道路局側より説明) |
・ | 自治体の中には、不採択事業を公表しているところもある。それによる効果として、変な事業が上がってこなくなったということであった。国の事業の場合、現在もそのようにおかしな事業は上がってこないシステムになっているものと考えられるが、参考にして欲しい。 |
・ | 大学の例で言えば、職員の公募の際など、採用の根拠として、採用者が全国の研究者の中でどのあたりに位置しているのか等を公表するが、不採用者については公表しない。そのあたりも考慮すべきではないか。 |