2.国際交流・物流基盤の整備

 我が国の国際競争力を強化するためには、その大都市が国際的な交流・物流のハブ(拠点)として人・モノを集積・発信すること、すなわち、人流、物流のそれぞれについて国際的な交通ネットワークの要となることが必要である。しかし、我が国大都市圏の国際交流・物流基盤である空港や港湾の現状は、この要件を満たしているとは言い難い。このため、大都市圏において、拠点空港や国際港湾の機能強化を図ることが緊急の課題となっている。

図表II-1-4 都市の国際交流・物流機能強化
図表II-1-4 都市の国際交流・物流機能強化

 具体的には、第ニ次都市再生プロジェクトとして決定されたように、大都市圏の拠点空港である新東京国際空港、東京国際空港(再拡張)、関西国際空港(2期)及び中部国際空港について、需要に応じて時機を失することなく整備するとともに、アクセスの利便性向上を図る必要がある(第I部第2章参照)。また、大都市圏の国際港湾(東京圏、名古屋圏、大阪圏、北部九州圏の中枢国際港湾)について、「いつでも、より速く、より安く」を目標に、港湾の24時間フルオープン化の早期実現等港湾運営のさらなる効率化、国際コンテナターミナル機能の強化を図る(第II部第2章及び第10章参照)。

図表II-1-5 国際港湾の機能強化
図表II-1-5 国際港湾の機能強化

 

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