4.国内海上交通ネットワークの充実

 四方を海に囲まれた多数の島からなる我が国において、国内海上交通は人流・物流の両面で欠くことのできない重要な輸送手段となっている。とりわけ近年では、モーダルシフトの担い手としての長距離フェリーやRORO船等の役割が重要となっており、海上輸送と陸上輸送とが円滑、シームレスに接続した複合一貫輸送を推進する必要がある(第II部第10章参照)。
 このため、「海上ハイウェイネットワークの構築」の一環として、複合一貫輸送に対応した内貿ターミナルを整備するとともに、離島における就航率の向上等、輸送の安定性の確保に努めつつ国内海上交通基盤の整備を図る。また、船舶については、運輸施設整備事業団の共有建造業務の弾力化により、モーダルシフト船及び国内旅客船のバリアフリー化への代替建造促進を図る。さらに、第II部第9章に述べるように国内旅客船事業や内航海運の活性化策を推進する。

 

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