4.下水道整備の推進

(1)下水道整備の現状と課題

 下水道は、生活環境の改善、トイレの水洗化等の役割を担う、快適な生活に不可欠な社会資本である。その普及率は、全国平均で62%にまで達したものの、地域別には整備水準に大きな格差がある。特に人口5万人未満の中小市町村における普及率は 27%と著しく低い水準となっている。

図表II-5-10 全国の下水道処理人口普及率(人口規模別)
図表II-5-10 全国の下水道処理人口普及率(人口規模別)



 こうした地域別の整備格差のほか、閉鎖性水域の富栄養化、都市における浸水等の課題に対応するべく、第八次下水道整備七箇年計画を策定し、下水道整備事業を推進している。具体的には、中小市町村における整備促進、都市型浸水被害に対応する雨水対策、合流式下水道の改善、閉鎖性水域における高度処理などの新たな課題へ対応した事業にも取り組んでいる(第II部第4章参照)。

 

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