(1)船舶の安全性の向上

 船舶の安全に関しては、IMO(国際海事機関)を中心に国際的な基準が定められている。日本は、世界有数の造船・海運国としてIMOに積極的に対応してきている。特に、国際条約に定められた要件を満足することができないサブスタンダード船の排除を推進するため、各国と協調を図っていく方針である(第II部第4章第11章参照)。
 また、SOLAS条約(海上人命安全条約)等、IMOで定める国際条約を担保するための国内法の整備を行っており、14年7月から20年7月にかけて段階的に搭載が義務化されるAIS(船舶自動識別装置)についても国内法の整備を行っている。
 さらに、船舶の安全性等のための技術的な規制について、合理的かつ効果的な規制体系の構築に努めるため、規制内容に対する効果の客観的な評価を行う「船舶の総合的安全評価」を実施している。

 

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