災害に強い国づくりをめざして 

(4)集中豪雨と温暖化の関係

 1時間の降水量が50mmを超える大雨は、近年、年々の変動幅が大きくなり、発生回数も増加する傾向にある。気候変動に関する政府間パネル(IPCC)第三次評価報告書では、地球温暖化がさらに進むと見込まれる21世紀中には、強い降水現象が多くの地域で増加する可能性がかなり高いと予測している。しかし、気候変動と大雨の発現回数との関係についてはまだ十分解明されておらず、その解明は今後の研究課題である。

 
図表5 1時間の降雨量が50ミリ以上の集中豪雨の発生回数

1976年以降で、1時間の降雨量が50ミリ以上の集中豪雨の発生回数が年間300回を超えたのは、1988年、1990年、1993年、1998年、1999年、2000年、2004年である。このうち、1998年は419回、2004年は1976年以降で最高の470回と、400回を超えている。
Excel形式のファイルはこちら


 

テキスト形式のファイルはこちら

前の項目に戻る     次の項目に進む